シュート練習に励むＦＷ金崎（手前）ら大分の選手たち＝実相寺多目的グラウンド
サッカーＪＦＬの２０２５シーズンは８日に開幕する。ヴェルスパ大分は９日午後４時から、大分市のクラサスサッカー・ラグビー場でミネベアミツミＦＣと対戦する。今季就任した中村元（げん）監督の下、「全員攻撃、全員守備」を掲げ、ＪＦＬ優勝とＪ３昇格を目指す。
大分は昨季リーグ後半に失速し、６位にとどまった。今季はＪ２経験者から強豪大の新人まで９人が加入。元日本代表でチーム最年長のＦＷ金崎夢生は「若手が伸び伸びできるような土台をつくりたい」と積極的にコミュニケーションを図る。
チームは１月中旬に始動した。昨季より練習試合の数を増やし、連係を深めることにも注力。中村監督は「いろいろな組み合わせを試した。守備の意識が高まり、ハードワークができている」と手応えをつかむ。
今季は１２年ぶりにＪリーグから２チームが降格し、厳しい戦いが予想される。金崎は「チームも僕自身も順調に来ている。強い責任を感じてプレーし、結果で示したい」と力を込めた。
■中村監督「積極プレーを期待」
ヘッドコーチから昇格した中村元（げん）監督はチームを率いて２カ月余り。悲願達成に向け、今季の意気込みを聞いた。
―現在のチームのコンディションは。
「練習試合を通して成果と課題が明らかになった。問題点を共有しながら、少しずつ改善している段階」
―「全員攻撃、全員守備」を目指す上で、選手に求めることは。
「目的を持って取り組む姿勢やアグレッシブなプレーを期待する。状況に応じて的確な判断をできるようになってほしい」
―どのような指揮を執りたいか。
「選手の個性も生かしながら、勝利にこだわりたい。負けるときもあるだろうが、メンタルを保ちながら全３０試合を戦い、最後に昇格を達成できたらいい」
