1本ずつ丁寧に作られた破魔矢=5日、大分市上八幡の柞原八幡宮
大分市上八幡の柞原(ゆすはら)八幡宮(安東富士雄宮司)は、正月の縁起物「破魔矢」を作り始めた。白装束の神職とみこが、白羽の付いた矢に、鈴や短冊、来年のえと「巳(み)(ヘビ)」の絵馬を飾り付けている。15日ごろまでに約2千本を製作する。
三が日は約10万人の参拝者を見込む。混み合いを避けたい人からの要望もあり、今月15日から来年3月14日まで分散参拝を受け入れる。破魔矢のほか、えとの置物や熊手などの縁起物も今月中旬から販売する。
新年に向け、12月末には境内の鳥居やご神木のしめ縄張り、竹灯籠の設置などの準備を控える。禰宜(ねぎ)の長沢周一郎さん(47)は「脱皮を繰り返すヘビは変化の象徴。参拝者が新たな姿で成長できる年を迎えられるよう、準備したい」と話している。