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医療的ケア児受け入れ 大分市が10月から 保育所、幼稚園で

 大分市は10月から、たんの吸引など医療行為を日常的に必要とする子ども「医療的ケア児」を市立の保育所や幼稚園で受け入れる。園に看護師を派遣し、保護者の付き添いがなくても通えるようにする。県内の自治体では初の取り組み。保護者の負担を軽減し、就労を応援するのが狙いだ。
 対象は日常的に医療的ケアを必要とする3~5歳児。健常児と一緒に集団保育を受けられることが条件となる。対応するケアはたんの吸引の他、導尿、鼻からチューブで栄養を送り込む「経管栄養」など。子どものケアのニーズに応じて、地域の訪問看護ステーションから看護師が出向く。
 市は本年度、看護師派遣の委託料など予算2695万4千円を確保。年間数人の受け入れが可能という。利用希望は随時、市で受け付ける。希望園を聞いた上で、受け入れ可能な園を調整する。これまで医療的ケア児が保育園や幼稚園に通う場合は、保護者が付き添わなければならなかった。
 厚生労働省の推計(2017年度)によると、市内で医療的ケアを必要とする19歳以下の子どもは76人程度。市は17年度から、医療的ケア児が通う市立小中学校に看護師を派遣し、週3回ケアを代行している。本年度は児童生徒4人が利用している。
 市は支援対象を未就学児に拡大し、子どもの保育・教育の機会を確保する。市保育・幼児教育課は「医療的ケア児と一緒に園生活を送ることで、健常児にとっても思いやりの気持ちが生まれ、多様性への理解が深まるといった刺激があるのではないか」としている。

〇時間の制約減 「就労意欲も」 保護者歓迎

 大分市大在幼稚園に通う吉田健朗(たけあき)ちゃん(6)は導尿のケアを必要とする。毎日午前中、園に赴いてケアをする母裕子さん(43)は「常に時間を気にしながら生活をしている。1日1回でもケアを代行してもらえるとすごく助かる」と歓迎する。
 「小学校に上がる前に同年代の子どもと集団生活をさせたい」と、4月に入園させた。健朗ちゃんは楽しそうに通っており「受け入れてもらって本当に良かった」と感じている。
 ケアは1日5回、3~4時間おきに必要。時間的な制約が大きく「就労なんてできなかった」という。「ケアを代行してもらえるようになれば働こうと思う人もいると思う」と話した。
※この記事は、9月27日大分合同新聞夕刊11ページに掲載されています。
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