テレビアニメ『キルアオ』古波鮫シン役を演じる佐久間大介(C)藤巻忠俊/集英社・「キルアオ」製作委員会
テレビアニメ『キルアオ』(毎週土曜 夜11:00)が4月11日よりテレ東系列で放送された。これに先駆け、古波鮫シン役の声を務める佐久間大介(Snow Man)に、本作でのキャスト陣との共演への期待感と、声を演じる上で大切にしていることを聞いた。その中で、声優業の指針となった大先輩の言葉、声優の先輩たちとの交流や受けた影響が明かされた。
【写真】「心を込めて“声帯を貸したい”」強い眼差しでこちらを見つめる佐久間大介
本作は、漫画『黒子のバスケ』などで知られる藤巻忠俊氏(集英社ジャンプコミックス刊)の最新作が原作。伝説の殺し屋として、どんな不可能な依頼もこなしてきた39歳の大狼十三がある日、謎の蜂に刺され13歳の姿になってしまったことから中学校に通い様々な事件や殺し屋たちとのバトルに挑む“青春やり直し系”アクションコメディ。
■豪華キャストとの共演に期待高まる
――本作には魅力的なキャラクターも多く登場し、いろいろな声優さんが演じられますが、これからアフレコを迎えるにあたって、掛け合いが楽しみな方はいらっしゃいますか。
佐久間:もちろん皆さん楽しみです。でも、新人すぎる僕がおこがましいのですが…やっぱり中学生の十三を演じる三瓶由布子さん。昔から声を聞かせていただいている方で、僕にとってはレジェンドの1人。いろんな作品でベテランの方とご一緒させてもらうことがありましたが、“レジェンド"とのアフレコとなるとまだほんの数回しかないんです。
でも今回ありそうなんですよね。今まで経験したことがなかったので、掛け合いがあると感じ方がまた違うんだろうなと思って、すごく楽しみです。
――佐久間さんの中でも発見やさらなる成長がありそうですね。
佐久間:刺激的だなと思います。掛け合いがなかったり、もしくは抜き取りとかもあったりする中で、やっぱり直接対面するとより感情が動きますし、お互いの高ぶりも感じられて良かったなと思えることが多くあります。アフレコ現場で皆さんと掛け合うのが一番楽しみですね。
■指針となった“声優の大先輩”の金言 ぶつかる壁には「ひたむきにやるしかない」
――人間観察が得意というお話をされていたり、今も掛け合いが楽しみだとお話されましたが、佐久間さんがキャラクターに命を吹き込むときに大事にしていることは何ですか?
佐久間:“ちゃんとその子として生きているかどうか”というのは気にしています。例えば1個のセリフだとしても、“この子は今の言い方するかな”と考えて、1ワードずつのニュアンスや、どこに力を込めるかなどを意識します。
以前、声優の三木眞一郎さんとお話させていただく機会があって、“すごいな、俺もそうなりたいな”と心に残っている言葉があるんです。「自分はキャラクターたちが声を出せないから声帯を貸しているだけなんだよ。自分を通っているだけだから、その子に声をあげたい、声帯をあげたいという思いでやっている」という言葉が、声優という職業の極みというか、ここにたどり着けるのが一番いいんだなと感銘を受けて、一番に意識しています。
――ではキャラクター作りにはすごく力を入れているんですね。
佐久間:まず第一印象と、原作を読んで自分の中で“この子だったらこうしゃべるかな、それが自分の声帯だったらこうなるかな”と考えて、そこからもっとブラッシュアップしていくという作業を家でやって、現場でのディレクションを受けて、そっちに切り替えて…と。現場でどれだけ自分が反応できるかを信じてどの現場にも行かせていただいてます。だから、すごくうまくいくときもあれば、“ちょっとわかんないかも…”と思いながらやるときもやっぱりあります。
――うまくいかなかったときは、どのように改善していくんですか?
佐久間:やっぱりひたむきにやるしかないです。その場で柔軟に考えて取り入れてやれるかどうかが大事かなと思います。
■声優たちとの共演が糧に「とてもありがたい」 アフレコで悔しさ実感
――先輩やどなたかに助けを求めたり、アドバイスをもらったりすることはされますか?
佐久間:最初は寺島拓篤くんとか。てらしーはもともとお友達だったので、他の作品ですけど相談させてもらいました。
最近では、これもまた別の作品なんですが、感情の動きがあって置きどころがすごく難しい作品があって、毎回アフレコで“うわ、自分下手くそだな”、“もっといけたよな”ってすごく悔しい気持ちになるんですよ。それをその作品で共演している櫻井孝宏さんに相談させていただきました。
櫻井さんの言ってくださったことが自分の中でも腑に落ちて。“じゃあもっとこうすればいいのかな“と思えるような、自分のステップアップに繋がる言葉をいただいたので、とてもありがたいなと思いました。すごく優しくて、勉強させていただいています。
――共演をきっかけに声優の皆さんと交流はされることは多いですか?
佐久間:僕の場合、ラジオ(文化放送『Snow Man 佐久間大介の待って、無理、しんどい、、』)での出会いからより仲良くなることが多いです。ラジオで知り合う機会が多くなって、知り合いばかりのアフレコ現場もあるので、そう考えると、自分がやりたいと思っていたラジオでしたが、やっていてとても良かったなと思います。僕がもともと人にグイグイいっちゃう方なので、そこで初めてお会いした人にも、悩みをちょっと聞いてもらったりしています。
――交流がプラスになっているんですね。
佐久間:とてもありがたいです。
■理想を崩さず、より好きになったと思ってもらえるように
――最後に、本作は人気漫画が原作ですが、アニメならではの『キルアオ』の魅力とシンの見どころを教えてください。
佐久間:最近、声が入って、動きがついて、漫画の行間をアニメの中で表現して、短くするのではなく、逆に伸ばして世界を広げてくれている感覚をアニメに感じていました。『キルアオ』ファンの皆さんにも、本作でアニメならではの表現を楽しんでもらえたらいいなと思っています。
シンに関しては、皆さんの理想のシンをなるべく崩さないように。それでいてより好きになったって思ってもらえるように、心を込めて“声帯を貸したい"と思っています。ぜひテレビアニメも期待して待っていてください。