俳優の堺雅人(52)、井川遥(49)、土井裕泰監督が14日、都内で行われた映画『平場の月』の大ヒット御礼舞台あいさつに登壇した。 【集合ショット】華やか!朗らかな笑顔を見せる堺雅人&井川遥ら 堺が演じるのは、妻と別れ、地元に戻り印刷会社に再就職し、慎ましく、平穏に生活する、そんなどこにでもいるような主人公・青砥健将。井川は、青砥が中学生時代に想いを寄せていた須藤葉子を演じる。 SNSで募集した質問コーナーで好きなシーンを語ることになった。質問者の好きなシーンは青砥が須藤にネックレスをつけるシーンだった。同シーンは堺、井川も好きなシーンだったそう。堺は「あの距離感もいいですよね」と話すと、井川も「なかなかつけられなくねて」とにっこり。すると土井監督は「つけようとして『見えない…』というのはアドリブというか…」と明かすと、堺は「本当に見えなかったです。老眼で…」と苦笑い。井川は「リアルですね」と、つられて笑っていた。 本作は、2018年に刊行された朝倉かすみ氏による同名小説(光文社)の映画化。男女の心の機微を繊細に描き、各紙書評にて絶賛され、第32回山本周五郎賞を受賞し、第161回直木賞にノミネートされた。35年ぶりに再会した中学時代の同級生同士。お互い独り身となり、さまざまな人生経験を積んだ2人が意気投合し、中学生以来、離れていた35年のときを埋め、心を通わせていくストーリーは「こんな“大人の恋愛小説”は読んだことがない!」と多くの話題を呼び、発売当初から映像化権のオファーが30社以上にのぼり、満を持して映画化される運びとなった。
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