SUPER EIGHT・丸山隆平主演舞台『oasis』メインビジュアル
SUPER EIGHTの丸山隆平が、2026年3月上演のNAPPOS PRODUCE 舞台『oasis』に主演することが26日、発表された。
【写真】自前のベースを持ち音楽観を熱弁する丸山隆平
韓国を代表する映画監督の一人、イ・チャンドンが手掛け2002年に公開された『oasis』は、社会になじめないまま30歳を目前に出所してきた青年と脳性麻痺を患い、体の不自由な女性の特異ながらも純粋な恋愛と、周囲に理解されないその行方を描いた鮮烈で衝撃的な作品。同年の韓国MBC映画賞で最優秀作品賞、監督賞、脚本・脚色賞、主演男優賞、主演女優賞、新人女優賞、さらに第59回ヴェネツィア国際映画祭において、最優秀監督賞、新人俳優賞、国際批評家連盟賞を受賞するなど、国内外で高く評価された。
公開から20年以上たった現在も多くのファンを持つ本作の舞台化において脚本・演出を務めるのは、24年上演の『剥愛』が岸田戯曲賞最終候補作にノミネートされるほか、20年公開『タイトル、拒絶』で東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門に選出、東京ジェムストーン賞を受賞するなど、舞台作品だけでなく映画監督としても活躍する□字ックの山田佳奈。自身の一番愛してやまない映画は『oasis』だと公言し、人間が生きるために発するエネルギーを余すことなく魅力的に描くスタイルに定評のある山田が新作舞台として描く。
物語の主人公・ジョンドゥを演じるのは、SUPER EIGHTの丸山。25年は8年ぶりの主演映画『金子差入店』で俳優として新境地を開き、『震度3』『浪人街』など舞台作品でも躍進し続ける丸山が、今作では家族にも疎まれた前科三犯の青年という難しい役どころ。そしてジョンドゥと心を通わせるコンジュを演じるのは菅原小春。ダンサーとして世界で活躍する菅原が、脳性麻痺を患い日常生活がままならず、空想の世界で自由に生きる女性をどう演じるのか期待が高まる。
そして、共演に田中俊介、岩本えり、富山えり子、中原三千代、武藤晃子、久保貫太郎、池田遼、石森美咲、上ノ町優仁、深水元基、水橋研二と、個性と実力を兼ね備えたキャストが集結。社会から孤立し誰からも理解されなかった二人が徐々に惹かれ合い、周囲に気付かれぬまま愛を育んでいく姿を力強く描く。
■脚本・演出の山田佳奈コメント
韓国映画界のみならず、世界中にファンが多いイ・チャンドン監督の名作『oasis』。彼が描こうとした正義や社会は、現代日本にも通じる部分が多く、今回舞台化できることに無上の喜びと責任を感じています。丸山隆平さんと菅原小春さんという感性とエネルギーに満ち溢れたおふたりをはじめ、魅力的な俳優陣とともに、舞台だからこその表現をふんだんに用いて挑みたいと思います。
■丸山隆平コメント
出演が決まった時は、とてつもない作品に誘っていただいたな…と、ドキドキしました。僕の役者としての人生にとって、大きな影響を与える作品になると思います。繊細に作品へ深く潜り込んで、舞台の上に立つことを目指して、稽古に挑みます。観劇されるみなさんはどのようにこの物語を感じ取るのだろうか。正しさや愛とはなんなのか、是非とも楽しみに待っていてください。
■菅原小春コメント
この映画を舞台化するなんて不可能なんじゃないかという気持ちでした。できるかなんて誰もわからないけど、“やりたい!やるんだ!”という山田さんの気持ちに出会って今日の自分がいます。そして山田さんを信じることに決めたのは、会って話したときの彼女がとてもとても素敵だったからです。やるしかないです。私にできるのかなぁ。私にしかできない。(という)自分と毎日話しながら本番を迎えると思います。見に来てください。