海水と淡水の塩分濃度差により生じる浸透圧を利用した「浸透圧発電」のプラント=5日午後、福岡市
福岡地区水道企業団(福岡市)は5日、海水と淡水の塩分濃度差により生じる浸透圧を利用した「浸透圧発電」のプラントを、国内で初めて稼働した。世界で2例目となる。「天候や昼夜に左右されず、二酸化炭素(CO2)を排出しない次世代の再生エネルギー」と利点を強調している。
海水から真水を取り出した後の濃縮海水と、下水処理施設の処理水を、水以外の不純物を通さない浸透膜で隔てると浸透圧が発生。濃度が低い下水処理水が海水側に移動することによって生まれるエネルギーを使ってタービンを回す仕組みだ。