新宇都宮本社始動!物流の2024年問題を乗り越え、ニッカネが実現する「効率化」と「配送の働きがい」

物流業界全体を揺るがす「2024年問題」という大きな潮流の中で、業務用食品卸として東日本の食を支える私どもニッカネもまた、現場の働き方を根本から見直す必要に迫られていました。
2025年4月、栃木県上三川町に誕生した新宇都宮本社。この巨大な新拠点の稼働は、単なる営業所の統合や規模の拡大にとどまるものではありません。そこには「現場で配送を担うドライバーの負担を極限まで減らし、誰もが安心してお届けに専念できる環境を作る」という、現場責任者たちの強い決意と情熱がありました。
一括物流のさらなる進化や最新システムの導入、そして生鮮野菜事業「畑全」との統合によって、いかにして現場の作業効率化と「新しい働きがい」を両立させたのか。物流の最前線を支えるロジスティック部門責任者の視点から、その改革の軌跡をお伝えいたします。
食のインフラを守る現場が直面していた課題
病院や高齢者施設、学校など、毎日「絶対に止めることができない食」を届けることが、私たちニッカネの果たすべき最大の使命です。しかし、食のインフラとしての重責を担う現場では、早朝からの出荷準備やドライバーへの業務負荷という構造的な問題に長年直面してきました。
特に従来の拠点体制では、取扱商品の増加に伴って倉庫の保管スペースが限界を迎えており、早朝からの商品探しやトラックへの積み込み作業がスタッフの体力を削っていました。さらに、物流業界全体で労働時間の上限が規制される「2024年問題」への対応が迫られる中、従来のやり方のままでは現場の疲弊を避けられないという強い危機感を抱いていました。
お客様への丁寧な配送品質を維持するためには、安全運転の時間や対話の時間を削るわけにはいきません。本当に取り組むべきなのは、配送に出発する前に発生していた「準備作業の無駄や負担」を極限まで取り除くことでした。
現場で働く仲間たちの時間と安心を守り抜くため、 新拠点立ち上げという一大プロジェクトへの挑戦が始まったのです。
キャパ3倍・DAS導入・「畑全」一体化がもたらした現場の劇的変化
現場の課題を打破する最大の鍵となったのが、2025年4月に本格稼働を迎えた新本社・物流センターの最新設備です。ここでは保管キャパシティを従来の3倍へと大幅に拡張し、ゆとりある作業スペースとスムーズな動線を確保いたしました。
以前の拠点では作業エリアの狭さから人や荷物が重なり合う作業渋滞が起きておりましたが、空間が広がったことで誰もが安全かつ効率的に動ける環境へと生まれ変わったのです。
さらに、倉庫内作業の精度とスピードを劇的に向上させたのが「DAS」と呼ばれるデジタルピッキングシステムの導入と、受注システムのデジタル化です。電話やFAXで届いていたご注文のシステム移行が進んだことで事務の手入力作業が大幅に削減されただけでなく、倉庫内でのデジタル指示によってピッキング時の「商品探しの迷い」や作業の手戻りが大きく軽減されました。
また、新拠点の大きな特長といえるのが、生鮮野菜ブランド「畑全」との完全な統合です。市場や農家からの仕入れから検品、ピッキング、出荷までの全工程を同一施設内の徹底した温度管理下で行える体制を構築いたしました。
これによって、拠点間の移動や何度も行われていた積み降ろしの際に生じていた温度変化や輸送振動による「野菜へのストレス」を極限まで抑えることが可能になったのです。鮮度抜群の生鮮野菜を他の食材と一緒にワンオーダー・ワンデリバリーで一括配送できるようになり、お客様側の検品フローを簡略化すると同時に、現場での積み込み作業も驚くほどスムーズになりました。

「配送と向き合う時間」パート社員とのチームプレー
設備面の劇的な進化に加え、私たちは現場スタッフを支える「人によるサポート体制」も大幅に手厚くいたしました。
ピッキングや早朝の荷積み作業を専門に担うパート社員を大幅に増員したことで、配送ドライバーが一番体力を消耗していた出荷準備の負担を大きく軽減したのです。これまでドライバー自身が出発前に行っていた重労働をチームで分担する仕組みが整い、配送員は体力を温存した状態で本来の配送業務へ専念できるようになりました。
また、新社屋への給茶機の設置をはじめとする細やかな環境整備も、日常の業務から無駄な手間やストレスを取り除く大きな手助けとなっています。
配送準備に追われていた現場に心のゆとりが生まれたことで、ドライバーが出発前のルート確認や安全管理にしっかりと時間を割り振れるようになりました。急いで荷物を運ぶような焦りが消え、ドライバーが安全運転とお届け先への丁寧な対応に集中できる環境こそが、この改革によってもたらされた成果です。
病院や学校の「食と命」を支えるプロとしての誇り
作業の効率化によって現場にもたらされた最大の成果は、ドライバーの心に「時間と精神的なゆとり」が生まれたことです。かつてのように出荷準備に追われ、時間に焦りながらハンドルを握る状態では、丁寧な配送やお客様との対話にまで気を配る余裕を持つことは困難でした。
しかし、一括物流の進化や最新設備の導入によって業務の無駄が削ぎ落とされた今、ドライバーたちは「食のインフラを担うプロフェッショナル」としての意識をいっそう高めています。
私たちが日々お届けしている食材の多くは、病院や高齢者施設、学校給食などで提供されるものです。万が一にも納品ミスや遅延があれば、患者様や子どもたちの食事だけでなく、アレルギーや健康被害など命に関わる重大な問題を引き起こしかねません。
だからこそ現場では、商品管理やピッキング、アレルギー代替品の取り扱いにおいて細心の注意を払い、「自分たちが運ぶ食材が誰かの命を支えている」という強い自覚を持って業務に臨んでおります。
また、お届け先である厨房の忙しい時間帯を避け、相手の立場に立った規則正しく丁寧な配送を徹底することも、現場責任者として大切にしているこだわりです。
厨房のスタッフの方々と笑顔で言葉を交わし、「いつも決まった時間に届けてくれてありがとう」と直接感謝をいただける瞬間こそが、ドライバーにとって何よりの励みであり、かけがえのない働きがいとなっています。荷物を運ぶ作業者ではなく、地域社会の食を支えるパートナーとしての誇りが、今の配送現場の活気を生み出しているのです。

新拠点から共に「新しい物流」を創る未来の仲間へ
物流業界に対して「労働時間が長く体力的にも厳しいのではないか」という不安を抱いている求職者の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、新拠点の本格稼働により、ニッカネの配送現場は誰もが安心して長く活躍できる環境へと劇的な進化を遂げました。最新のデジタルピッキングシステムや、積み荷専門パート社員による手厚いサポート体制を整えているため、未経験からスタートする方でも無理なく業務を習得することが可能です。
さらに、私たちの現場には「初めての失敗は大歓迎」という温かい文化が根付いております。誰しも最初は失敗をするものであり、そこから学び成長しようとする前向きな挑戦心こそが、チームを前進させる原動力になると信じているからです。
スーパーや病院に当たり前のように商品が並び、人々が笑顔で食事を楽しむ日常を陰から支える仕事には、他では味わえない大きな達成感とやりがいが存在します。安全装置を備えた車両の導入や丁寧な研修制度も含め、社員一人ひとりが心身ともに健康で、誇りを持って働ける仕組みづくりに妥協は一切ありません。
大変そうなイメージの強かった物流の働き方をこの新拠点から変え、食の未来を支える感動を共に分かち合える新しい仲間とお会いできる日を、私たちは心から楽しみに待っております。

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