【後編】当社バドミントン部から日本代表へ―霜上選手・野村選手、宮下選手が語る世界への挑戦とその先の目標


日本バドミントン協会より発表された2026年の日本代表選手に、当社バドミントン部から5名の選手が選出されました。前編では、U24ナショナルチーム*に初選出された男子ダブルスの川邊悠陽選手・松川健大選手ペアにフォーカスし、これまでの彼らの歩みや日本代表選出への想いをご紹介しました。(前編の記事はこちら)

後編となる本記事では、ナショナルチーム男子ダブルスに2年連続で選出された霜上雄一選手・野村拓海選手ペア、そして*U24ナショナルチームに選出され、6月に“プーケットインターナショナルチャレンジ2026”で自身初となる国際大会優勝を果たした男子シングルスの宮下怜選手にフォーカスし、世界の舞台で感じた壁やその乗り越え方、競技への想い、そして今後の目標についてお話を伺いました。

(*U24ナショナルチーム:日本バドミントン協会が2032年のブリスベンオリンピックを見据え、世代交代の加速と次世代育成を目的に2026年度より新設した24歳以下の強化カテゴリー)


インタビュー: 男子ダブルス 霜上選手、野村選手


―昨年度に引き続き、日本代表選出おめでとうございます。改めて、選出されたときの率直な気持ちや想いを教えてください。

霜上選手:*2種目で選出されてとても光栄だと感じています。2種目で成果を出すことはかなり大変なことですが、2種目日本代表としてプレーできることに感謝です。

(*2種目:男子ダブルスと混合ダブルス)

野村選手: 日本代表に選ばれるかどうか不安もありましたが、今年も日本代表に選出していただき、率直にうれしく思っています。世界トップレベルの選手たちと試合できるこの環境でプレーできていること、そして、日立情報通信エンジニアリングの社員の皆さまをはじめ、多くの方々から応援していただいていることに感謝しています。その期待に応えられるよう、引き続きロサンゼルスオリンピック出場を目標に、一日一日の練習と大会に全力で取り組んでいきたいと思います。


―昨年度から日本代表としてご活躍される中で、特に難しいと感じられたことや、それをどのように乗り越えてこられたのかをお聞かせください。

霜上選手:海外の選手に比べると体格が小さく、パワーもあるほうではないため、その差を埋めるために、自分たちなりの戦い方を見つけることを大切にしています。自分の得意とするラリーの組み立てに加え、パートナーの持ち味を生かすプレーを意識しながら、日々の練習や試合に取り組んでいます。


霜上選手


野村選手: 現在はロサンゼルスオリンピック出場を目標に、アジアやヨーロッパなど各国をまわり、世界トップレベルの選手たちと対戦しています。しかし、なかなか勝利につなげることができず、苦しいと感じる場面も少なくありません。

例えば、自分たちの得意な展開で攻めていても、相手にしのがれてしまったり、相手のパワーに押し切られてしまったりと、これまで通用していたプレーが通じない相手や場面を数多く経験してきました。

世界トップレベルの選手たちと戦うことで貴重な経験値を積める一方、勝つことが難しく、初戦敗退が続くなど精神的につらい時期もありました。

その中でも日本代表の仲間や所属チームのメンバーで練習を重ねて試合に臨み、世界トップレベルの選手に勝つことができたときの喜びは非常に大きく、これまで積み重ねてきた努力が結果につながったことを実感するとともに、大きな自信にもなりました。


野村選手


―そうした経験を踏まえて、当社が取り組んでいる「*バドミントンDX」にどのような期待を持っていますか?

(*バドミントンDX:AIやデータ分析技術を活用し、試合映像やプレーデータから選手や対戦相手の傾向を可視化することで、戦術立案や競技力向上を支援する当社の取り組み。)

霜上選手: 相手の攻撃や守備のパターンを把握することで、試合中の選択肢が増え、自分たちのプレーの幅が広がると考えています。海外選手は、試合前に対戦相手を細かく分析した上で試合に臨むことが多く、相手の強みや弱みを見極めながら、自分たちのペースへ試合を展開していく印象があります。「バドミントンDX」の活用によってデータに基づいた分析が可能になれば、自分たちの新たな強みの発見や戦術の幅の拡大につながるのではないかと考えています。

野村選手: バドミントンは非常にスピード感があり、試合展開が目まぐるしく変化するスポーツです。現在は21点3ゲーム制ですが、今後は15点3ゲーム制に変わっていきます。1点の重みがさらに増し、試合展開はより速くなると考えています。そのような中で、事前に相手の特徴や傾向を把握しておくことの重要性は、ますます高まると感じています。特にサービスやサービスレシーブの配球といった、ラリーのスタートを優位に進めるためには、データを活用した分析や戦術立案が欠かせません。その一端を、当社が取り組んでいる「バドミントンDX」が担ってくれることに期待しています。


――最後に、今後の目標や意気込みについて、一言お願いします。

霜上選手:今年こそは*S/J LEAGUEで優勝できるよう、チーム一丸となって全力で取り組んでいきたいと思います。

また、その先にあるロサンゼルスオリンピック出場という大きな目標に向けて、一日一日の練習や試合を大切にしながら、着実に成長していきたいと考えています。

野村選手:S/J LEAGUEや*全日本総合バドミントン選手権大会など国内試合で優勝をめざすのはもちろん、国際試合でも優勝を目標に世界ランキングをあげてロサンゼルスオリンピックをめざします。引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。

(*S/J LEAGUE:国内最高峰の社会人のバドミントンリーグ)


(*全日本総合バドミントン選手権大会:公益財団法人日本バドミントン協会主催の全日本総合バドミントン選手権大会。毎年12月末に開催され、個人戦の日本最高峰の大会。)


野村選手(左)、霜上選手(右)


インタビュー: 男子シングルス 宮下選手


―4月から当社に入社され、日本代表にも選出されていますが、現在の率直なお気持ちや今後に向けた想いをお聞かせください。

宮下選手:新たに創設されたU24日本代表に選出されたことで、改めて身の引き締まる思いです。日本代表として国内外の大会で戦う中では、これまで経験したことのない学びや気づきを数多く得ることができています。この貴重な環境で競技に取り組めることに感謝し、日本代表としての責任と誇りを胸に、今後も全力で取り組んでいきたいと思います。


―海外遠征など新たな環境での試合が増える中で、見えてきた課題や壁、またそれらをどのように乗り越えていきたいと考えているのか教えてください。

宮下選手:海外への遠征が増えていく中で、日本とは異なる環境での食事管理に苦労しました。スポーツ選手にとって、食事は長期間の遠征を乗り切るための体調管理や、試合で最大限の力を発揮するための土台となるため、コンディションに大きく関わる重要な要素です。だからこそ、海外でも安定したパフォーマンスを発揮できるよう、自分自身で工夫しながら環境に適応していく必要があると感じました。そこで、自身で日本食を海外に持参するなど、食事管理をはじめとした栄養面に気を配るようにしました。その結果、海外遠征中でも日本にいるときと変わらないような、コンディションを維持できるようになりました。


宮下選手


―バドミントン部に所属してから感じた、競技環境やサポート体制についての印象を教えてください。

宮下選手:実際にバドミントン部に所属してみて、想像以上に恵まれた競技環境とサポート体制でした。例えば、週に4日サポートにきていただけるトレーナーの方々や、常に高品質のシャトルを使用できる練習環境、そして親身に指導してくださる先輩方やスタッフの皆さんなど、多くの方に支えられています。この環境なら、今よりもさらに強くなれると感じました。


――最後に、今後の目標や意気込みについて、一言お願いします。

宮下選手:バドミントンS/J LEAGUE初優勝に貢献できるように全力で取り組みます。また、年内に世界ランキング100位以内達成を目標に、海外の試合でも安定して勝てるような選手になれるよう頑張ります。


スローガンの実現にむけて、次なる目標へ

日本代表として世界の舞台に挑む霜上選手・野村選手ペア、そしてU24ナショナルチームに選出された宮下選手。それぞれが異なる立場で競技と向き合いながら、自身の課題を乗り越え、さらなる成長をめざしています。

また、当社バドミントン部は、先日行われた全日本実業団バドミントン選手権大会でも熱戦を繰り広げました。結果はもちろん、その過程で得られる経験や学びが、選手たちを次のステージへと押し上げています。2026年度、当社バドミントン部は「Ignite Dream, Move Hearts, Win Together ~夢をもたらす 心を動かす 共に勝つ~」というスローガンを掲げています。ロサンゼルスオリンピックへの出場、そして、バドミントンS/J LEAGUE優勝という目標に向かい挑戦を続ける選手たちへの温かいご声援を、今後ともよろしくお願いいたします。


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