【グンゼ株式会社】自然との共生を通じた持続可能な社会の実現

2025年5月、グンゼ株式会社は中期経営計画「VISION 2030 stage2」を公表しました。本計画では、「社会的価値」と「経済的価値」の両立を図るサステナブル経営を推進し、持続可能な事業基盤の構築を通じて、グローバルに選ばれ続ける企業を目指すことを掲げています。

さらに、事業の持続性を高めるため、環境に配慮した経営の実現を宣言。自然資本を経済活動の基盤と位置づけ、その価値を認識・評価することで、自然との共生を通じた持続可能な社会の実現を目指しています。今回は、グンゼが取り組む「自然との共生」に向けた活動をご紹介します。

伐採木で作ったカブトムシ観察キットの作成

グンゼが挑む「自然との共生」、過去最大57名で紡ぐ持続可能な森づくり

グンゼは創業の地である京都府綾部市で、2010年から「京都モデルフォレスト運動」を行っています。2026年5月、地元の保存会や林業を学ぶ学生、社員の家族など過去最多の57名が参加し里山を整備しました。当日は、登山道の修復、ミツバツツジを守る防獣フェンスの設置、伐採木で作ったカブト虫観察キットの制作などの活動を行いました。特にカブト虫観察キットの制作は、子どもたちに大人気でした。これらは地域の生物多様性を守り、次世代へ豊かな地球を渡す大切な一歩です。

グンゼはこれからも環境と地域によりそい、持続可能な社会づくりに努めます。

在来種ミツバツツジを守る防獣フェンスの設置

【コラム】初めて京都モデルフォレスト運動に参加して

ずっと気になっていた「京都モデルフォレスト運動」ですが、これまでは開催場所が遠く、なかなか参加できずにいました。そんな中、勤務地が近くなったことをきっかけに、「せっかくだから家族で行ってみよう!」と思い切って初参加しました。

当日は、みんなでカブト虫の観察キット作りに挑戦しました。子どもたちは大自然と触れ合いながら、生き物への興味を深め、すっかり夢中になっていました。専門スタッフの方から、カブト虫の生態や幼虫のオス・メスの見分け方、里山が抱える環境課題についても教えていただき、親子で自然環境への理解を深められる素敵な1日になりました。

参加を通じて、グンゼが長年取り組んできた自然共生活動を身近に感じることができました。特に、会社の活動の延長線上に、家族で自然と触れ合い、環境について学べる場があることを知ることができたことは、大きな収穫でした。また、「義務として参加する活動ではなく、純粋に楽しみながら参加できる活動だった」と感じたことも印象に残っています。

今回の経験を通じて、「京都モデルフォレスト運動」は、森林保全に取り組むだけでなく、自然と親しみ、環境への理解を深めながら、家族の思い出を育む場でもあることを実感しました。そして、こうした体験を次世代へつないでいくことこそが、グンゼが目指す「自然との共生」を実現するための大切な一歩であり、持続可能な社会づくりにつながる活動であると感じました。

モデルフォレスト運動に参加したグンゼ㈱IR室井上さん

自然との共生を未来へつなぐ 、「京都モデルフォレスト運動」20周年記念講座を受け入れ

グンゼは、2026年6月、「京都モデルフォレスト運動」20周年を記念した京都府民公開講座を受け入れました。本講座は、公益社団法人京都モデルフォレスト協会が主催するもので、企業と地域が協定を結び活動を進めるモデルフォレスト活動地(京都府綾部市小畑地区)で初めて開催される記念すべき機会となりました。

当日は、協会会員をはじめ、京都府内を中心に近隣府県から多くの皆さまに、グンゼの創業の地である京都府綾部市へお越しいただきました。参加者の皆さまには、モデルフォレスト活動地「小畑城跡」を散策いただいたほか、「里山ねっと・あやべ」において、地域の素材を活用した竹ホイッスルづくりを体験していただきました。また、グンゼ記念館を見学いただき、地域産業の発展と豊かな森林資源との深いつながりについて理解を深めていただきました。

グンゼは2010年から「京都モデルフォレスト運動」に参画し、行政や地域住民の皆さまと連携しながら、里山の保全活動を継続しています。これからも「人と自然の共生」を目指し、次世代へ豊かな緑を引き継ぐため、環境教育と森林づくりに積極的に取り組んでまいります。

モデルフォレスト活動地「小畑城跡」散策

地域の素材を活かした「竹ホイッスル」づくり体験

【コラム】自然との共生を目指し、小畑城跡の里山を未来へつなぐ

私たちが小畑城跡を舞台にモデルフォレスト活動を行っているのは、地域に残る貴重な里山の価値を、より多くの人に知っていただきたいという思いがあるからです。長年にわたり守り続けてきた歴史的・文化的な資産である山林を、多くの人の目に触れる機会を創出し、適切に整備しながら、活動への支援や山歩きを通じた健康づくりにもつなげていきたいと考えています。

また、地元の「小畑城を守る会」には30~40人の会員が所属していますが、人口減少や高齢化が進むなか、地域住民が顔を合わせる機会は少なくなっています。そのため、作業の規模にかかわらず、住民が集まり、一緒に作業をしながら交流を深める場を設けること自体に大きな意義があると考えています。

私自身、この小畑城跡には特別な思い入れがあります。中学生の頃、この山の木々が一度すべて伐採され、測量作業が行われたことで、ここが山城跡であることが判明しました。その時に初めてこの場所に強い興味を持ちました。その後、再び木々が生い茂り、当時の面影は見えなくなりましたが、あらためてこの場所を、地域の歴史や自然について学べる場として活用していきたいと考えています。

今後も、多様な主体が連携しながら、地域の自然や歴史を次世代へ受け継ぐ活動として、この取り組みを継続していきたいと考えています。

小畑城跡にてモデルフォレスト活動を説明する「小畑城を守る会」中村事務局長

72組がエントリー、あやべカブト虫相撲大会に協賛

グンゼは、2026年7月、創業の地・京都府綾部市で開催された「第3回あやべカブト虫相撲大会」に協賛し、会場としてグンゼ博物苑を提供したほか、優勝トロフィーなどの賞品を寄贈しました。

この大会で活躍したカブト虫の多くは、グンゼが2010年から継続する里山保全活動「京都モデルフォレスト運動 」で発生した木材・竹チップを活用し、NPO法人里山ねっと・あやべが屋外養殖したものです。放置竹林の整備など森林保全活動で生まれた資源を有効活用し、自然資源の循環を子どもたちが楽しみながら学べるイベントへとつなげています。第3回となる今回は過去最多となる72組がエントリーし、関西各地から参加者が集まりました。

グンゼは、環境保全活動を地域団体との連携による地域活性化や次世代への環境教育につなげることで、持続可能な地域づくりに取り組んでいます。

昨年の優勝者から優勝トロフィーの返還

カブト虫相撲大会の様子

【コラム】第3回あやべカブト虫相撲大会へ参加して

京都府綾部市で開催されたカブト虫相撲大会に、家族で初めて参加しました。大会に参加したカブトムシは、以前、京都モデルフォレストの里山保全活動に参加した際に持ち帰った幼虫を育てたものです。環境保全活動を通じて出会った大切な一匹で、里山での体験がきっかけとなり、この大会への参加を決めました。

当日は約1時間半かけて会場へ向かいましたが、予想を上回る多くの参加者でにぎわっており、その盛況ぶりに驚きました。自分たちの手で育てたカブトムシとともに大会へ参加できたことは、家族にとって忘れられない思い出になりました。

試合は惜しくも敗れてしまい、子どもは悔しそうな表情を見せていましたが、「楽しかった!」と笑顔で話してくれました。大切に育てたカブトムシだからこそ悔しさもありましたが、多くの家族と交流しながら、里山の自然や環境保全活動が人と人とのつながりを生み出していることを実感しました。

自然を守る活動から始まったカブトムシとの出会いが、家族の思い出づくりだけでなく、地域とのつながりを深める貴重な機会となりました。

兵庫県西宮市からカブト虫相撲大会に参加した古市さん一家








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