展示会でみえてきたエッジAIへの期待と活用ニーズとは?―説明員インタビューで振り返る、ものづくりワールド[東京]2026 出展レポート


日立情報通信エンジニアリング(以下、当社)は、7月1日(水)~3日(金)に東京ビッグサイトで開催された「第38回 ものづくりワールド [東京] 2026」に出展し、多様な分野の受託開発で培った各種エンジニアリングサービスをご紹介しました。ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

本記事では、展示会の様子をお届けするとともに、今回初展示した「エッジAIエンジニアリングサービス」について、実際にブースで説明を担当したメンバーへのインタビューを通じてご紹介します。


多様な開発課題に応えるエンジニアリングサービスをご紹介

今回の展示会では、「サイバーセキュリティ認証取得支援・開発サービス」、「機能安全規格認証取得支援・開発サービス」をはじめとした、当社のメニューベースエンジニアリングサービスを中心にご紹介いたしました。


当社ブースの様子


会期中は多くのお客さまに当社ブースへお立ち寄りいただき、開発現場が抱える課題やニーズについて活発な意見交換を行いました。当社ブースでは、お客さまとの対話を通じて個々のニーズに合わせたエンジニアリングサービスをご提案。技術概要にとどまらず、「現場でどのように活用できるか」という実践的な観点からのご相談も多く寄せられました。

また、初展示となった「エッジAIエンジニアリングサービス」は、多くのお客さまに足を止めていただきました。今回は本サービスの説明を担当したメンバーに、展示会で見えた来場者の声やデモの裏側についてお話を伺いました。


インタビュー 展示会で見えた来場者の本音とエッジAIへの期待

インタビューメンバー:神さん・髙橋さん

エンジニアリング事業部 設計開発部門

エッジAIに関するハードウェア・ソフトウェアの研究開発を担当


本展示会に向けて、エッジAIのデモ動画の作成および、「エッジAIエンジニアリングサービス」の説明員を担当し、お客さまへのサービス説明や課題のヒアリングを対応。


神さん(左)・髙橋さん(右)


■エッジAIが求められる背景

―改めて、今回展示した「エッジAIエンジニアリングサービス」について、どのようなサービスか簡単に教えてください。

神さん:一言で表すと、「AIを現場で確実に動かすためのサービス」です。AIはクラウド上で利用するイメージを持たれる方が多いのですが、実際の現場では「通信遅延」や「データ持ち出し制限」、「省電力化」といった特有の制約やニーズがあります。こうした現場の課題を解決するため、デバイスの選定からAIモデルの調整までを一貫して支援し、お客さまの環境に合わせてAIを現場で活用できるようサポートするのが「エッジAIエンジニアリングサービス」です。


―今回の展示会では、どのような課題や相談をお持ちの方が多かった印象ですか?

髙橋さん:全体として「AIへの関心はあるけれど、何から始めればよいのかわからない」というご相談が多かった印象です。いざエッジデバイスを動かすとなると「本当に想定どおりの動作や性能が得られるのか」という不安の声も聞かれました。「AI」という言葉はよく耳にするものの、自社の業務にどう落とし込めるのかのイメージが湧いていないお客さまが多かったのです。

だからこそ、今回お見せした「工事現場における安全監視デモ動画」は大きなヒントになったようで、「現在は目視で確認しているけれど、このような仕組みを活用できそうだ」といった具体的な検討をされている方もいらっしゃいました。また、私たちも想定していなかったアイデアを多数いただく場面もあり、本技術の現場への活用可能性の広がりを実感しました。



神さん:私も同様の印象です。AIそのものよりも、「自社の目の前にある課題をどう解決してくれるのか」というニーズが強かったと感じています。


―そうした来場者の声を受けて、どのようにご提案・ご紹介をされましたか?

髙橋さん:まずは「工事現場における安全監視デモ動画」をご覧いただき、AIが現場でどう動くのかを具体的にイメージしていただきました。そのうえで強調したのが、当社の「一括対応力」です。私たちは展示内容をそのままパッケージとしてご提供しているわけではなく、お客さまごとの課題やご要望を丁寧にお伺いし、最適な実装方法をゼロから検討・提案できることが強みです。また、ソフトウェアとハードウェアの両面に対応できる開発体制を活かし、トータルでサポートできる点もお伝えしました。


お客さまに「エッジAIエンジニアリングサービス」をご紹介する髙橋さん


神さん:私は安全管理などの現場課題に対する活用方法を中心にご説明しました。今回展示したデモ動画のように、危険をその場で検知・通知できる点は、エッジAIならではの大きな特長です。クラウドとの通信を介さずに処理を行えるため、リアルタイムに判断できることや、迅速な対応につなげられることをアピールしました。


■デモ動画の裏側

―今回、「エッジAIエンジニアリングサービス」の紹介パネルとあわせてデモ動画を展示されていましたが、どのようなシーンや課題を想定して制作されたのでしょうか。概要を改めて教えてください。

髙橋さん:今回のデモ動画のテーマは「工事現場における安全監視」です。360度カメラを活用して現場を死角なく捉え、その映像をもとに、作業者の危険な行動や危険エリアへの立ち入りをAIで自動検知する仕組みをご紹介しています。事故につながるリスクをリアルタイムに検知・通知することで、実際の現場でどのように安全管理へ生かせるか、具体的な活用イメージが湧く内容となっています。


―今回ご紹介されたデモ動画は、どのような点を意識して作成されたのでしょうか?

髙橋さん:今回のデモ動画は展示会向けに制作したため、「分かりやすさ」を特に意識しました。展示会では来場者が動画の最初から最後まで見てくださるとは限らないため、「工事現場における安全監視」という一目で分かるコンセプトを設定し、一貫したシーンで構成しました。結果として、動画を途中から視聴された場合でも、内容を理解しやすい構成に仕上がりました。



展示した「エッジAIエンジニアリング」のデモ動画の一部


―そのようなデモ動画をご覧になった来場者の皆さまからは、実際にどのような反応がありましたか?

髙橋さん:展示会にはITに詳しい方だけでなく、AIにあまり触れたことがない方も来場されていました。そのため、「こんなに小さなデバイスでAIがリアルタイムに動くのか」と驚かれる場面も多かったです。また、AIがカメラ映像を丸ごと処理するのではなく、”必要な情報だけ”を抽出して判断する仕組みをご説明すると、「これなら実際の現場でも活用できそうだ」と納得していただけることもありました。デモを通じて、エッジAIの実用性や現場での活用イメージをしっかりお伝え出来たと感じています。


■エッジAIがもたらす価値

―最後に、現場でのAI活用に関心をお持ちの方へ、アドバイスやメッセージがあれば教えてください。

髙橋さん:エッジAIに関しては、「こうすればよい」という一つの正解があるわけではなく、お客さまごとの課題に応じて最適な解決策があると考えています。当社はAIの実装だけでなく、長年培ってきたエンジニアリングの知見も強みとしています。そのため、AIを活用するべき部分と、エンジニアリングで解決するべき部分を見極めながら、お客さまにとって最適なご提案が可能です。まずは小さく始めてみたいという段階でも構いませんので、お気軽にご相談いただければと思います。


神さん:AIという技術を起点に考えると難しく感じてしまうこともありますが、まずは「現場の課題をどう解決したいのか」から考えることが大切だと思います。課題によってはクラウドが適している場合もあれば、エッジAIが適している場合もあります。特に、「リアルタイム性が求められる」、「データを外部に持ち出せない」、「省電力で運用したい」といった制約がある現場では、エッジAIが有効な選択肢になります。今回の展示内容や本記事が、現場でのAI活用を考えるきっかけになればうれしいです。


最後に

今回の展示会では、エッジAIエンジニアリングサービスをはじめ、当社の多様なエンジニアリングサービスをご紹介しました。会場では、AI活用への関心の高さだけでなく、「自社の現場でどう具体的に活用できるか」という一歩踏み込んだニーズを多く肌で感じる機会となりました。本記事でご紹介したサービスも、そうした実務上の課題を解決するための選択肢の一つです。今後も当社は、お客さまの課題に深く寄り添いながら、最適な技術とソリューションの提案に取り組んでまいります。


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エッジAIエンジニアリングサービス:エンジニアリング:日立情報通信エンジニアリング

【対談】エッジAIを現場にフィットさせるために~日立情報通信エンジニアリングが提供する「エッジAIエンジニアリングサービス」~

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■お問い合わせ先

株式会社 日立情報通信エンジニアリング 営業統括本部 営業戦略本部

〒220-6122 神奈川県横浜市西区みなとみらい2丁目3番3号 クイーンズタワーB 25階

お問い合わせ:https://www.hitachi-ite.co.jp/inquiry/index.html

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