ゲームは何時間でも続けるのに、英語は止まってしまう。—教室で見えてきた「つづく学び」の条件

日本の英語教育は「読む・書く」から「話す」へ大きな転換期を迎えています。
しかし、教室では保護者からこんな声をよく聞きます。
「英語楽しくないみたいで、すぐ飽きちゃうんです。」
子どもは、ゲームなら失敗しても「もう一回」と言います。
できるまで挑戦し、少しずつ上手になっていきます。
一方で、英語は、
間違えることを恐れて挑戦できなかったり、
苦手意識を持っている子も少なくありません。
この違いはどこから生まれるのでしょうか?
株式会社EdTechXが展開する子ども向け英語教室「エックス・ジュニア」は、この問いに向き合い続けてきました。
目指しているのは、“勉強”として押しつけるのではなく、
英語をもっと身近に感じ、ストレスなく、自然と続けられる学習体験をつくること。
そのために、AI技術を活用した動画教材、教室スタッフにしか出せない温かさ、そして家庭学習を組み合わせた新しい英語学習の形をつくっています。
失敗しても続けられるゲーム、失敗がこわくなる英語
子どもたちは、ゲームの中ではたくさん失敗します。
うまくいかない。
負ける。
同じところで何度も止まる。
それでも、また挑戦します。
ゲームは、失敗してもすぐに反応が返ってくる。
だから、安心して挑戦します。
失敗して、やり直して、ちょっとだけ上手になる。
この小さな成功体験が繰り返されることで、「もう一回やりたい!」が自然に生まれます。
一方で、英語の授業では少し違う光景が見られます。
とくにネイティブの先生が「話してみよう」と声をかけると、
それまで元気に取り組んでいた子が急に静かになる。
声の大きな友達の影に隠れるように、わざと遅れて発音してみる。
そして、きちんと話せなかったことを誰にも言えないまま、
授業だけが先へ進んでいきます。
子どもが英語で立ち止まるのは、「問題が難しい」からではない。
発音が合っているかわからない、
間違えたら恥ずかしい、
周りと比べられたくない、
「英語を話す瞬間」だったのです、
ゲームでは「もう一回」と思える失敗が、
英語では「自分は話せない」という失敗体験につながっている。
ここから、子どもが安心して挑戦できる体験づくりという名の学習設計が始まったのです。
教室で見えた「もう一回」が生まれる3つの条件
子どもが「もう一回やってみよう」と思える瞬間には、
どんな共通点があるのでしょうか?
毎週教室で子どもたちと向き合う中で、
私たちは3つの条件があることに気づきました。
1つ目は、すぐにリアクションがあること。
子どもは、自分の行動に対して反応が返ってくると、驚くほど次の行動に移ります。

英語を聞く。
反応が返る。
話してみる。
反応が返る。
この短いキャッチボールが続くことが、
一方通行の勉強ではなく、やりとりのある体験に近づいていきます。
2つ目は、自分のペースで進められること。

英語の学び方は、年齢や性格によって1人ひとり違います。
すぐに英語を話し始める子もいれば、
最初の10分はじっと聞いているだけの子もいます。
まず聞いてみる。
小さな声で話してみる。
その子のペースを尊重すると不思議なくらい自然に声が出始めることがあります。
みんなと同じ速さで進むことではなく、
自分のペースで挑戦できることが「続けられる学び」には欠かせない条件でした。
3つ目は、「見てもらえている」と感じられること。

教室で子どもたちがよく口にする言葉があります。
「先生、こっち見て!」
最初は正解したことを褒めてほしいのだと思っていました。
しかし、よく観察すると子どもが本当に求めているのは、
挑戦したこと。
頑張ったこと。
昨日より1歩前に進めたこと。
そしてなによりも、「今のよかったね!」と気づいてもらうこと。
教室で見えてきたのは、「自分は見てもらえている」という安心感が
「もう一回やってみよう」という気持ちを育てているということでした。
タブレットとAIだけでは、英語は”身近なもの”にはならなかった
「AIを使えば、子どもたちは英語が好きになる」
開発当初は、そう考えていました。
ゲームのように楽しめる教材。
ネイティブ講師をAIで動かして、発話評価。
子どもの理解度に合わせて反応を変える。
そんな教材があれば、子どもたちは自分から英語に向かうようになるはずだ。
そう思って、教材開発を進めていました。
しかし、実際に教室で子どもたちと向き合う中で、すぐにわかったことがあります。
動画があるだけでは、子どもは集中できない。
ゲームだけでは、楽しくならない。
AIが反応してくれるだけでは、英語は続かない。
子どもは毎日同じではありません。
学校で友達とケンカしたのかもしれない。
今日は6時間授業で疲れているだけかもしれない。
昨日あんなに元気だった子が、今日はなんだか集中できない。
理由はわからないけど、
先週できていたことが今日はできないなんて当たり前のことなのです。
だから、どれだけ教材を設計しても、
学びの体験は設計できなかった。
その日の子どもの表情を見て、
少しだけ待ってみる。
「さっきの一言よかったね」
小さな挑戦を認める。
自分のことを見守ってくれている人間がいる「場」が、
「つづく学び」には必須の要件だったのです。

AI時代だからこそ、「先生の役割」がはっきり見えた
AIは、どこで止まったのか、どれだけ繰り返したのか、どれくらい声に出せたのか。
人が気づきにくい変化を正確に記録できます。
しかし、AIは「子どもの感情」はわかりません。
ある生徒は、
画面を見ている。
内容も聞いている。
ただ、苦手意識が強く、発話の場面になるとなかなか声が出ませんでした。
AIには「発話なし」と評価され、
データとしては、その日は何も変化がなかった(悪かった)と記録されます。
でも、教室にいた先生は知っています。
その子は画面から一度も目を離しませんでした。
小さく唇が動いていました。
「話そうとしている」
その小さな挑戦をじっと見守っていました。

翌週、その子が小さな声で一言だけ英語を口にしました。
データとしては、発話回数+1だけかもしれません。
でも先生は大げさなくらい生徒を褒めていました。
発音が上手だったからではありません。
「話そう」と決めた勇気を知っていたからです。
よく、日本人は「英語が話せない」ではなく、
「間違えることを恐れて声が出ない」と言われることがあります。
それが本当なら、
英語を話す勇気は大人になってから身につけるものではなく、
子どもの頃の小さな成功体験から育まれるべきではないでしょうか。
「言えた!」
「伝わった!」
「もっと話してみたい!」
先生の役割は、正解を教えることだけではありません。
子どもの小さな挑戦を見つけ、英語を話す勇気に変えていくことです。
「完成」はない。だから改善を続ける。
子どもの学びに、完成はありません。
昨日うまくいった声かけが、今日は響かないこともあります。
ある子に効果があった教材が、別の子には合わないこともあります。
子どもは毎日変わります。
だから、私たちも改善を止めることはできません。
教材。
AI。
先生の声かけ。
教室で過ごす時間。
家でも英語に触れる体験。
その全てを、子どもたちの反応を見ながら改善し続けています。
私たちはこの挑戦を止めないために、資金調達を行いました。
英語を嫌いになる前に支えられる仕組みを、
より多くの子どもたちへ届けること。
そして、教室で得られた気づきを、
次の教材やAIに反映し続けることが目的です。
教室で見えた子どもたちの変化をAIへ。
AIから得られた新しい知見を再び教室へ。
教育現場とAI研究、
両方を行き来しながら、子どもたちにとって、
より良い学びをつくり続けたいと考えています。
目指しているのは、
英語を“やらされるもの”から、“また話したくなるもの”へ変えること。
そのために、教室で学び、改善し、また教室へ戻す。
その挑戦を、これからも続けていきます。
英語の壁は英語力ではない。

英語教育は、早ければよいというものではありません。
大切なのは、「英語とどのように出会うか」です。
間違えることが怖いもの、として出会うのか。
誰かと比べられるもの、として出会うのか。
正しくないと減点されるもの、として出会うのか。
それとも、
話せば話すほど、自分の世界を広げてくれるもの、として出会うのか。
グローバル化が進む中で、
英語との出会い方は、その後の人生を変えるものになるはずです。
私たちは、英語を教えたいのではありません。
ゲームのように、失敗しても「もう一回」と言えること。
遊びのように、気づけば続いていること。
教室で「先生、見て」と言いたくなること。
そんな体験を積み重ねた子どもは、
きっと大人になっても「英語で話してみよう」と一歩を踏み出せるはずです。
私たちは「英語の壁は、英語力ではない。」と考えています。
その壁を超えるのは、
難しい文法でも、たくさん単語を覚えることでもありません。
「話してみよう」そう思える小さな勇気です。
私たちは、
子どもたちが世界へ踏み出す、
その最初の勇気を育てる教育をつくり続けます。
会社名 :株式会社EdTechX
サービス名 :個別英語教室エックス・ジュニア
メールアドレス:info@edtechx.jp(担当 川島)
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