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県立美術館(OPAM=オーパム) 多彩な仕掛け

4月24日にオープンする県立美術館(OPAM=オーパム)が完成し、2014年11月23日から30日までの「OPAM誕生祭」(大分合同新聞後援)で一般公開された。建築界のノーベル賞と言われる米プリツカー賞を受賞した坂茂さんが設計した建物は、これまでの公立美術館の常識を破るさまざまな仕掛けが施されている。同美術館に収蔵される県のコレクション約5千点と国内外の名品が出合う展覧会場やその裏側を紹介する。

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県立美術館の建築規模

  • 総敷地面積…1万3595平方メートル
  • 延べ床面積…1万6769平方メートル

県立美術館の建築構造と工事費

  • 坂茂建築設計が設計し、工期は2013年4月~14年10月
  • 地上部は鉄骨造りのシンプルな箱型(展示棟3階、管理棟4階)
  • 地下部は鉄筋コンクリート造り(免震構造で震度7の地震にも耐えられる)
  • 東西85.5メートル、南北56.4メートル、展示棟の高さ19.79メートル、管理棟の高さ24.71メートル
  • ガラス水平折り戸は14ブロック(1ブロックの幅は5.7メートル、高さ6メートルまで開放)
  • いいちこ総合文化センターとつなぐペデストリアンデッキの総延長は80メートル、幅3メートル
  • 美術館本体工事費…72億4500万円
  • その他の工事費…7億9500万円

県立美術館の特長

  • 南側に面するガラス水平折り戸を開放することで、街に開かれた美術館になる
  • 展示室の壁は自由に動かすことができ、さまざまな使い方ができる
  • 3階外壁と天井は鉄骨を木材で包み、竹工芸の編みのような構造デザインになっている
  • 太陽光発電やLED照明、地下水を利用するヒートポンプ空調、木質チップボイラーなど自然エネルギーを最大限に活用
  • 電気室や発電機室を屋上階に設置し、災害時の電源機能を維持する
  • 国内の県立美術館では、2006年開館の青森県立美術館以来で、9年ぶりの新規開館となる

21階展示室A(973平方メートル)


陶芸家の中村錦平の大型陶芸オブジェが並ぶ1階展示室A

 美術館企画展の主要会場となる。壁面は自由に動かすことができ、幅広い運用が可能。OPAM誕生祭期間中は、陶芸家中村錦平の大型陶芸オブジェ、写真家内田亜里が撮影した大分や対馬、韓国・済州の風景写真、高山辰雄賞ジュニア美術展の優秀作200点、美術館完成までを追った写真を展示している。作曲家の安野太郎が作った音楽も会場で流す。2015年9月7日からは一般に一部分を貸し出す。

23階展示室B(982平方メートル)


美術館企画展の主会場となる3階展示室B

 美術館企画展の主要会場となる。2015年4月24日から7月20日までの開館記念展ではモダンアートをテーマに、ダリやミロ、ターナー、モンドリアンら欧州の巨匠と大分出身作家の名品約300点の出合いの場となる。16年2月1日からは一般に一部分を貸し出す。

33階コレクション展示室(1300平方メートル)


県出身作家の名品を並べる3階コレクション展示室

 県が収集してきた約5千点のコレクションを入れ替えながら展示する。県立芸術会館には常設展示室がなかったため、県民待望の空間であり、日本画家の福田平八郎や高山辰雄、南画家の田能村竹田、竹工芸家の生野祥雲斎ら県出身作家の名品を堪能することができる。

4天庭(30平方メートル)


3階屋外展示スペースの「天庭」では、工芸作家3人の作品を展示する

 3階上部に開かれた中庭で、ガラス張りで外光を取り込むことができる。陶芸家の徳丸鏡子と故礒崎真理子の巨大な陶芸オブジェ、吹きガラス作家の高橋禎彦の新作を展示予定。国内外で評価の高い現代工芸作家の3人の競演で、見る人の五感を刺激する空間を構成する。

5収蔵部門(計2330平方メートル)


日田杉で覆われ、日本画と工芸を収める3階の第2収蔵庫

 従来の県立芸術会館収蔵室(685平方メートル)の3倍以上の規模で、県のコレクション約5千点を収める。2階の第1収蔵庫(722平方メートル)には洋画、3階の第2収蔵庫(764平方メートル)には日本画と工芸が入る。日田杉で覆われた室内空間は温度・湿度調整を徹底し、作品を厳重に管理していく。

62階教育普及部門(計977平方メートル)


制作活動に打ち込むことができる2階アトリエ

 研修室(129平方メートル)や体験学習室(103平方メートル)では、イベントやワークショップを開き、子どもたちが芸術文化と触れ合ったり、県民の生涯学習の場として活用できる。若手芸術家の育成のためにアトリエ(129平方メートル)も貸し出して、制作に励んでもらう。

71階アトリウム(1539平方メートル)


1階アトリウムでは開館時に「ユーラシアの庭」と「大分観光壁」を展開

 開館初年度は「ユーラシアの庭」と題して、オランダのデザイナーマルセル・ワンダースとテキスタイル作家の須藤玲子が、巨大なインスタレーション作品で空間構成する。西壁面では「大分観光壁」をテーマに、美術家のミヤケマイが世界各地のはと時計を作品化して発表する。

8サービス部門(計1678平方メートル)


1階のサービス部門にはミュージアムショップやカフェが入る

 1階のミュージアムショップは千代田(大分市)とオークコーポレーション(東京都)の共同企業体、1、2階のカフェは社会福祉法人博愛会(大分市)が運営。大分ならではのグッズや料理メニューを提供する。

9ガラス水平折り戸


14ブロックあり、高さ6メートルまで開放できるガラス水平折り戸

 国道197号に面した1階南側部分に計14ブロックあり、1ブロックの幅は5・7メートル。ガラス戸は上下2分割で高さは10メートル。中央で折り畳み下部を持ち上げる。高さ6メートルまで開放することができ、気軽に立ち寄れる街に開かれた美術館となる。外光や外気を取り込むことで、空調面のコスト軽減も期待できる。今回の坂茂建築の大きな特長。

10ペデストリアンデッキ(屋根付き歩道橋)


いいちこ総合文化センターとつながるペデストリアンデッキ

 竹工芸の編みをイメージしたデザインで、総延長80メートル、幅3メートル。国道197号を挟んで向かい側のいいちこ総合文化センターとつながっている。同センターと県立美術館は、県芸術文化スポーツ振興財団が一体運営していて、両施設が連携しての芸術文化イベントや企画展の開催が計画されている。

AOPAM外観 正面

OPAM外観 正面 - Spherical Image - RICOH THETA

Bアトリウム

アトリウム - Spherical Image - RICOH THETA

C1階展示室A(1)

1階展示室A(1) - Spherical Image - RICOH THETA

D1階展示室A(2)

1階展示室A(2) - Spherical Image - RICOH THETA

Eアトリウム(エスカレータ

アトリウム(エスカレータ) - Spherical Image - RICOH THETA

F2階アトリエ、研修室、カフェなど

2階アトリエ、研修室、カフェなど - Spherical Image - RICOH THETA

G3階天庭(1)

3階天庭(1) - Spherical Image - RICOH THETA

H3階天庭(2)

3階天庭(2) - Spherical Image - RICOH THETA

I3階コレクション展示室

3階コレクション展示室 - Spherical Image - RICOH THETA

J3階展示室B

3階展示室B - Spherical Image - RICOH THETA

Kペデストリアンデッキ

ペデストリアンデッキ - Spherical Image - RICOH THETA

L西側広場

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