災害時に設置されるペット同伴(同室)避難場所=大分市横瀬
【大分】大分市は、災害時に飼い主とペットが同じ部屋で避難生活を送れる「ペット同伴(同室)避難場所」を、市内横瀬の横瀬小に設置した。市が警戒レベル3「高齢者等避難」の発令をした際に開設し、ペットがいることを理由とした避難遅れや車中泊による健康被害を防ぐ。
過去の災害では、ペットを屋外や別室で管理する「同行避難」が一般的だった。離れる不安を抱く飼い主が避難所に移ることを控え、倒壊の恐れがある自宅にとどまったり、車中泊をしたりして体調を崩す事例があった。
横瀬小は、市内廻栖野のおおいた動物愛護センターに近く、必要に応じて獣医師らを派遣しやすい。ペットアレルギーの対策として、一般の避難場所となる体育館とは別に、北校舎2階にある使用頻度の低い教室を使う。室内にはエアコンもある。
受け入れるのは、屋内で飼われている犬や猫、ウサギ、小鳥など。原則として持参したケージ内で過ごす。避難時には餌や水、排せつ物の処理用具などの持参が必須。飼い主同士で清掃や管理を行う「共助」を前提にしている。
7月下旬に実施したシミュレーションでは、教室の床にビニールシートを敷き詰め、板と段ボールで仕切りを設けるなど、汚れやにおい移りを防ぐ設営手順を確認した。
市保健所衛生課の佐藤満課長は「ペットを理由に逃げ遅れる人をなくしたい。一般の避難者と共存するため、飼い主の助け合いとルールの順守をお願いしたい」と話した。