大昔に日田が海だったことがうかがえる化石やイラストを展示=日田市立博物館
【日田】日田市立博物館(上城内町)は、企画展「太古の日田の海ものがたり~化石と地層が語る海の記憶」を開催している。地球が最も温暖化した後に寒冷化が進んだ「古第三紀」(6600万~2300万年前)に焦点を当て、日田盆地が海だった時代を地層のパネルや貝の化石、イラストで読み解いている。9月6日まで。
市内の大肥町白岩地区の地層を紹介したパネルでは、ハマグリやハボウキガイ、フミガイ、カニ、サメ、オウムガイの化石が見つかったことを説明。イラストはサメやオウムガイが泳ぐ様子、サンゴやカニが浅い内海に多数生息していたことを伝えている。
福岡県東峰村で発掘されたオウムガイ、アサクラハボウキガイのほか、日田市内で見つかったサンゴなど計約220点の化石を展示。発掘された地層から、日田市域が内海だったことや、福岡県大牟田市域から熊本県荒尾市域が外海だったことが分かる。
橋本知佳学芸員は「太古の昔、日田も温暖化や火山活動に伴う大地の隆起を繰り返した。大地に残された海の記憶に想像を巡らせてほしい」と話している。
海の展示にちなみ、貝殻130個の中から人気トップ10を決める「推し貝総選挙」も開催中。淡いオレンジ模様の二枚貝や突起のあるアクキガイ、ヒョウ柄のようなホシダカラなど個性豊かな貝が並ぶ。8月23日まで投票を受け付け、25日に10位までを発表する。
入場無料。月曜休館日。問い合わせは日田市立博物館(0973-22-5394)。