別府大生がデザインしたバッグのサンプルをを並べ、根之木英二特任教授(右端)、トキハ担当者らと意見を交わす学生たち=7月、別府大
トキハ(大分市)は10月下旬から、別府大(別府市)の学生がデザインした革製バッグを販売する。創業90周年事業の一環。「シンプルでありながら遊び心がある。学生らしいアイデアで、完成度の高い仕上がりになった」と担当者。多くの人に手に取ってほしい、とPRしている。
本店3階に店舗があり、60周年を迎える皮革製品メーカー「イビサ」(埼玉県)と共同で企画。自分がほしいと思う商品を若い人自身に考えてもらおうと、学生とのコラボでオリジナルバッグを作ることにした。
別府大文学部国際言語・文化学科の根之木英二特任教授に協力を依頼。同学科の芸術表現コースで学ぶ4年生5人が、昨年9月から取り組んできた。
バッグは両社の周年の数字「9」「6」を取り入れたり、ポーチを付けて機能性を高めたり、思い思いにデザイン。イビサが製作し、1人1点ずつ計5点を商品化した。
池田蘭奈(らな)さん(21)は「普段は平面のデザインを学んでいる。立体物は初めてで難しかった」、小田実鈴さん(22)は「顧客のニーズを考える大切さを学んだ」と感想。根乃木特任教授は「作り手の思いを知る機会になり、学生たちにとって良い経験になった」と話す。
各デザイン5点限定で、税込み価格は3万8500~9万1300円。10月24日から11月30日までイビサで販売する。消費者からどんな反応があるか―。店も学生も楽しみにしている。