「彩天」の魅力をPRする宮崎哲郎グローバルマーケティング室長=17日、東京都
【東京支社】三和酒類(宇佐市)は17日、米国などで先行販売していた本格麦焼酎「iichiko彩天(さいてん)」(700ミリリットル、3080円)の国内販売を始めた。東京都内で発表会があり、西和紀社長(54)が「世界の蒸留酒と肩を並べる和のスピリッツ(蒸留酒)。日本のバーでも存在感を示せれば」とアピールした。
「彩天」は世界最大の蒸留酒品評会で3年連続最高金賞を獲得するなど、海外では既に高い評価を受けている。度数はウオッカやジンなどと同等の43度で、カクテルベースに適している。大麦こうじだけを使って仕込み、こうじ由来の「うまみ」が最大の特徴。
同社は創業以来、「焼酎を世界の酒に」と目標を掲げてきた。2014年には米サンフランシスコに営業拠点を置き、19年に現地のトップバーテンダーらと共同開発した「彩天」を米国などで発売。他の蒸留酒にないこうじスピリッツの繊細で奥深い味わいが好評という。
日本のバーでも、増加するインバウンド(訪日客)が好む和のテイストに注目が集まっている。
グローバルマーケティング室の宮崎哲郎室長は「発売から6年の歳月を重ね、日本生まれ、米国育ちの彩天は焼酎の価値を世界に発信してきた。国内のバーでもぜひ使っていただきたい」と話している。