ギャラリー「聖山」開設に関わった住民ら=豊後高田市香々地地域の佐古地区
【豊後高田】豊後高田市香々地地域の佐古地区で、空き家を活用したギャラリー「聖山(せいざん)」がオープンした。住民の書や絵画を展示するほか、4月からは写経や短歌を学ぶ場としての利用も予定している。開設に関わった住民らは「作品を見てもらえる機会ができてうれしい。交流の場にもなれば」と喜んでいる。
ギャラリーの建物は同地区の東輝子さん(81)の姉が住んでいたが、20年ほど前に亡くなってからは空き家になっていた。10年前に東さんが北九州市から帰省した後は、50年間続けている書や水墨画のアトリエとして使用していた。
ギャラリーは、自身や地区の各種教室に通う住民らの作品を展示しようと、親しい仲間らと計画。展示スペースの改装は、元大工や家具職人といった人たちも加わり手作業で完成させた。名称の聖山は東さんが書で使う雅号から取った。
3月中旬にオープン記念イベントがあり、書や絵画、短歌、木工などの作品が展示された。ギャラリー前のスペースではギターやピアノ演奏、健康体操の実演指導などがあり、手作りのおはぎやいなりずしなども振る舞われて多くの人でにぎわった。
東さんは「ギャラリーを拠点に、地域の輪を広げられたら。憩いの場としても使ってもらい、定期的に展示会も開いていきたい」と話した。
問い合わせは、開設を進めた中心メンバーの黒田恵子さん(090-8661-9625)。