どぶろくの振る舞いを受ける参拝者=17日、杵築市大田沓掛の白鬚田原神社
【杵築】杵築市大田沓掛の白鬚(しらひげ)田原神社(河野真二宮司)で17日、五穀豊穣(ほうじょう)と無病息災を願う「どぶろく祭り」(県選択無形民俗文化財)が始まった。18日まで。県内外から大勢の参拝者が訪れて伝統の神酒を味わった。
祭りは1300年以上続く伝統行事。今年も氏子らが地元産の米を使って9月末から仕込み、昨年並みの約1360リットルのどぶろくを造った。
境内では氏子や醸造を手伝った別府大食物栄養科学部の学生たちが杯に真っ白などぶろくを注ぎ、参拝者はおかわりしながらグイッと飲み干した。大分市から毎年訪れているという男性(78)は「既に3杯目。なめらかな味わい」と満足そう。河野宮司(51)は「今年もおいしい酒に仕上がった。多くの参拝者に堪能してほしい」と話した。
新型コロナ感染対策のため、どぶろくは参拝者に専用の杯を購入(1個千円)してもらった上で振る舞っている。購入した杯は来年以降も持参すれば使用できる。