水温を計測するスタッフ=8日、大分市横田の大在公園プール
【大分】厳しい暑さが続く中、夏季に無料開放される大分市の市民プールが水温上昇で臨時休業が続く事態となっている。過去2年、同様の理由で休業したことはなく、市は水温を下げようと水量を増やすなどしたが効果はなく、しばらく猛暑とのにらめっこが続きそう。
市内の市民プールは▽大在公園プール▽三佐仲よしプール▽家島西児童公園プール▽向原公園プール▽稙田ふれあい公園プール―の5カ所。今年は7月20日~8月30日まで開放している。
安全に利用してもらうため、1時間ごとに担当者が水温を測定。水中で運動をしなくても体温が自然と上がるとされている34度を超えた場合、臨時休業することにしている。
8日午後3時、毎年夏休み中の子どもらでにぎわう大在公園プール(横田)には利用者の姿はなかった。水温が34度を超え、午後1時半から全面閉鎖したためだ。このプールの臨時休業はこの日を含めて計9日に上った。施設のスタッフは「異常な暑さ。午前中から水温がぐんぐん上がる」と汗を流す。他のプールでも気温の上昇とともに正午過ぎから臨時休業となることが多くなっている。
市スポーツ振興課は「こんなに高水温が続いたことはない。明確な理由は分からないが雨が降らないことも原因ではないか」と分析する。
水温上昇を防ぐため、夜間に水量を増やす対策を図ったが効果はなく、同課は「他に方法がないか探りながら一日を通して利用できるようにしたい」としている。休業した場合は市ホームページで公表する。問い合わせは各プールへ。