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202049日()

5G活用、濃霧の運転を安全に 大分市で補助システム実証実験

人工的に発生させた霧の中、5Gを活用した運転補助システムで走るカート=大分市の昭和電工ドーム大分
人工的に発生させた霧の中、5Gを活用した運転補助システムで走るカート=大分市の昭和電工ドーム大分
  • ディスプレーに映し出された前方車両の画像

 霧が発生した道路を走る車の安全性向上を目指し、次世代通信規格「5G」を活用した運転補助システムの実証実験が大分市であった。県や企業による全国初の取り組み。前方車両の動きを画像で認識し、車内ディスプレーに表示する。県内は濃霧による高速道路の通行止めが特に多い。先端技術でドライバーを悩ます課題の解決を図りたい考えだ。
 実験には県とNTTコミュニケーションズ(東京都)、オートバックスセブン(同)、大分交通(大分市)、NTTドコモ九州支社(福岡市)が参加。それぞれが技術やノウハウを持ち寄っている。
 実験は12日、大分市の昭和電工ドーム大分(大分市)で実施した。5G導入済みのドーム内を道路に見立て、人工的に発生させた霧の中で2台のカートを走らせた。
 後方車両に搭載した赤外線カメラで撮影した画像をドコモの「クラウド」に送信。AI(人工知能)が前方車両の動きを認識し、後方車両のディスプレーに映し出した。
 大容量のデータを高速・低遅延で送信可能な5Gを使うことで、リアルタイムで車の動きやガードレールなどの対象物を検知することができるという。ドライバーはディスプレーの画像により、前方車両との距離や道路状況を把握できる。
 NTTドコモ九州支社の担当者は「視界不明瞭な状況でも、システム利用により車体認識が可能なことが確認できた。実用化に向けて、引き続き協力企業と協議を重ねていきたい」と話した。
 ネクスコ西日本大分高速道路事務所によると、県内の高速道での霧発生率は全国有数。特に別府インターチェンジ(IC)―湯布院IC、速見IC―日出ジャンクション間は濃霧で通行止めが頻発し、交通・観光面の支障となっている。
 県情報政策課は「5Gを濃霧対策だけでなく、多様な地域課題の解決に生かし、関連産業の創出にもつなげたい」と話している。

記事・用語解説

5G

 携帯電話などに使われる通信方式で、現行の第4世代(4G)と比べて通信速度は約20倍。IoT(モノのインターネット)など幅広い分野での活用が期待されている。

※この記事は、2月24日 大分合同新聞 1ページに掲載されています。

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