今年のノーベル生理学・医学賞に選ばれた坂口志文大阪大特任教授らが、免疫の暴走を抑える「制御性T細胞」を効率的につくる方法を開発し、マウスの実験で自己免疫疾患の難病「天疱瘡」の進行抑制や大腸炎などの症状改善を示せたと、22日付米科学誌に論文2本を発表した。
慶応大の天谷雅行教授(皮膚科学)は「天疱瘡に限らず、自己免疫疾患や移植の拒絶反応など、さまざまな免疫異常の根本治療につながる可能性がある」と話している。
研究では異物とみなしたものを攻撃する免疫細胞「T細胞」を、遺伝子改変せずに化学的な刺激で制御性T細胞に変える技術を確立。慶応大のチームが天疱瘡を発症しやすいマウスに投与したところ、原因にだけ反応し、病気の進行を抑えた。
大阪大のチームによるマウスの実験では、大腸炎や移植の合併症「移植片対宿主病(GVHD)」の症状改善効果もみられた。
さらに、尋常性天疱瘡やクローン病、全身性エリテマトーデス(SLE)の患者の血液から、それぞれ体外で制御性T細胞を作製できることも確認した。
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