終戦の日を迎え、千鳥ケ淵戦没者墓苑で手を合わせる人=15日午前8時40分、東京都千代田区
終戦から80年を迎えた15日、全国戦没者追悼式の会場・日本武道館(東京都千代田区)やその周辺には朝から多くの人が集い、犠牲者への思いや継承の大切さを口々に語った。
身元が分からない戦没者らの遺骨を納める千鳥ケ淵戦没者墓苑では多くの人が花を供え、手を合わせた。杉並区の清水延子さん(79)は夫の親類が戦死。戻ったのは白い石ひとつだった。「亡くなった場所さえ分からないが、ここにいると信じて毎年訪れている。海外に目を向ければ、今も戦争が人ごとでないと気づかされる」と涙ながらに語った。