イスラエルによる退避通告を受け、ガザ最南部ラファから南部ハンユニスに避難する女性と子ども=3月31日(ロイター=共同)
【エルサレム共同】イスラエル軍は15日までに、パレスチナ自治区ガザの最南部ラファと南部ハンユニス以北とを隔てる「モラグ回廊」の設置を完了し、エジプト境界にあるラファを包囲した。イスラエル紙によると、軍はラファを住民の立ち入りを禁じる緩衝地帯にする準備を進めている。ガザへの武器密輸を阻止する狙いとみられるが、占領地拡大には国際社会の批判も予想される。
ラファにはハマスがエジプト側から武器などを密輸する地下トンネルがあったとされる。イスラエルによるラファ管理は、ハマスにとっては重要な補給路を遮断されることになる。