時代の変化に応じて、学校の授業や学校運営の在り方は大きく様変わりしている。大分合同新聞はNHKとの共同企画として、県内の学校現場からさまざまな取り組みをリポートする。
※大分合同新聞 朝刊1面 2014(平成26)年3月3~7日掲載
「分数の掛け算の仕方を見つけよう」 九重町の南山田小学校で2月にあった算数の授業。この日の狙いを、担任の恒任(つねと)珠美教諭(51)が黒板に書いた。5年生児童9人の机の上に教科書はない。代わりに、解答を導くヒントが書かれたプリントが...
学校の授業で重視されるコミュニケーション能力の育成。それは時代の要請と言える。 2月に日本文理大学(大分市)であった企業の合同説明会。リクルートスーツに身を包んだ教え子を見詰めながら、吉村充功(みつのり)同大工学部准教授(37)は「ど...
「先生、この問題がよく分からん」。中学生が手を挙げる。「どうした?」。近づいたのは学校教員ではなく自営業の是永純輔さん(54)。校長OBと一緒に講師を務めていた。土曜日、100人を超す生徒が集まった豊後高田市の交流施設は、寺子屋のようだ。...
玄関に履物が散乱し、教室の隅に綿ぼこりがたまっていた。トイレの開き戸やガラスは割れたまま。 「荒れてるな」。3年前、玖珠中学校長として赴任した当時、県教育センター(大分市)の梶原敏明所長(58)は校内を見て思った。臨んだ初めての始...
小学校と中学校では学校生活が大きく変わる。担任からほとんどの授業を教わる小学校と違い、中学は教科ごとに教師が入れ替わる。授業が進むスピードも速い。なかなかなじめず不登校になる子もいる。いわゆる「中1ギャップ」だ。 「何年生?」「7...
大分県の全国学力テストの順位は本年度、小学校が過去最高となる全国24位になり順位を上げている。2015年度までに九州トップレベルを目指し、習熟度別少人数指導や学力向上支援教員の配置などにも取り組む。小中学校の教育はどうあるべきなのか。大分...
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