通学、通院、買い物など、バスは生活に欠かせない大切な公共交通機関だ。日々のスケジュールを支える路線バス、観光などの利用が多い貸し切りバス、それぞれの運転手にやりがいなどを聞いた。
■浜松教志(はままつ・たかし)さん(40)
大分交通別府営業所 バス運転手
PROFILE/
青森県八戸市出身。高校卒業後、航空自衛隊に入り、2010年に退職。16年、妻の出身地である国東市に転居後、大分交通に入社した。中3を筆頭に6人の子ども、義理の両親や祖母ら11人の大家族で暮らす。
<勉強法>
乗車する2日ほど前から指示書を読み込む。分からない道は先輩に聞き、最適最短のルートを調べる。
<魅力>
初めて行くところも全く苦にならない。この道がどうあの道とつながっているのか、発見するのが好き。
<気分転換>
家族でバーベキューをすることも。休日はマイ七輪で干し魚や肉を焼きながら思う存分お酒をたしなむ。
<ワタシがバス運転手になった理由。>
高校は普通科に進学。公務員を目指し、航空自衛隊で事務職を勤めた。配属先は八戸の北、三沢基地。退職後の再就職を応援する制度を利用し、在職中に大型2種免許を取得した。職場の同僚と結婚。退職後、地元の観光貸し切りバス会社に就職した。平日は企業で働く従業員の送迎、土日は日帰りや宿泊を伴う旅行の運転手として6年間勤めた。
33歳の春、妻が退職したタイミングで国東市に転居。1カ月ほど妻の実家で漁の手伝いをして英気を養った後、前職での経験を生かしたいと大分交通に入社した。
教育研修を受け、別府駅~立命館アジア太平洋大(APU)行きの路線バスを任された。主に国道を通るルートで道路事情に不安はなかったが「路線」は初めての経験だったため、バス停ごとに入れ替わる乗降客への対応など、戸惑うことも多かった。当時、通学の時間帯はぎゅうぎゅう詰め。学生の多くは立ったまま乗車するため、特に雨の日は転ばないよう細心の注意を払った。
その後、高速バスに移って福岡や長崎の道を走り、昨年秋以降は貸し切り専門に。運転手として順調にステップアップしてきた。九州の地理もままならない状態からわずか6年。技術に裏打ちされた安全運転に精神的な強さも備え、会社も信頼を寄せる。
まだまだ安定した運転ができないと反省することもある。しかし「うまいねー」「安全運転でありがとう」などと声をかけられるとうれしいし、もっと頑張ろうとも思う。九州の厳しい暑さの中、お客さんの思い出作りの一役担うため、今日もハンドルを握る。
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