発足式を迎えた佐伯市硬式野球団メンバー=佐伯市大手町のさいき城山桜ホール
【佐伯】佐伯市硬式野球団が始動した。市内初の社会人チームとして、野球の力で地域活性化を図る。1期生は全国から24選手が集まり、競技と仕事の両立に闘志を燃やしている。
同球団は地場企業12社が出資し、一般社団法人「佐伯市ベースボールイノベーション協会」(高司健司代表兼監督)が運営。就職後もプレー継続を希望する若者と人材不足に悩む企業を引き合わせる。
選手のほとんどが県外出身者で、市内の寮で共同生活を送る。現役の間は出資企業のいずれかで時短勤務をし、都市対抗野球大会出場を目指して野球に打ち込む。
3月上旬、同市大手町のさいき城山桜ホールで発足式があった。
出資企業を代表して、小田開発工業の小田剛史社長が開会のことば。田中利明市長らが祝辞を述べ、球団アンバサダーを務める山中正竹全日本野球協会長(豊の国かぼす特命大使)があいさつした。
監督、選手、コーチの計27人を紹介。高司監督が「この球団は佐伯の活性化のために生まれた。野球でまちを変えることができると信じている」、菊岡愛輝主将は「挑戦することに誇りや信念を持ち、地域の方々に応援されるチームを目指す」と決意を述べた。
チームは2月から練習を開始。大学や社会人チームとオープン戦を重ね、第96回都市対抗野球大会中九州1次予選(4月・佐賀県)で公式戦デビューをする予定。