地震を受け情報収集に当たる大分県職員=18日午前0時ごろ、県庁
17日午後11時14分ごろ、豊後水道を震源とする地震があり、愛媛県愛南町や高知県宿毛市で震度6弱、大分県内では佐伯市と津久見市で震度5弱を観測した。気象庁によると、震源の深さは約50キロ。マグニチュード(M)は6・4と推定される。
大分市消防局によると、市内の70代女性がベッドから落ちて足を痛め救急搬送された。命に別条はない。
県警によると、津久見市の津久見高第2グラウンド近くで農道が一部崩れたとの情報がある。
JR九州は日豊線大神―別府間で運転を見合わせた。
県は午後11時16分に災害警戒本部を設置し、情報収集を進めた。18日午前から県南を中心に、防災ヘリを飛ばし状況を確認する。
四国電力によると18日午前1時時点で伊方原発(愛媛県伊方町)に異常は確認されておらず、3号機の運転を継続した。
大分県内で震度5弱以上の地震を観測したのは2022年1月22日以来。日向灘を震源とする地震により、大分市と佐伯市、竹田市で震度5強を記録した。
各市町村の最大の揺れは次の通り。
▽震度5弱=津久見市、佐伯市▽震度4=大分市、別府市、臼杵市、豊後大野市、宇佐市、国東市、姫島村、竹田市▽震度3=杵築市、由布市、日出町、中津市、豊後高田市、九重町▽震度2=日田市、玖珠町