(左から)開会式であいさつする長野景一社長、アドバイザーの天野春果さん、コーディネーターの首藤誠一報道部編集委員
開会式で大分合同新聞社の長野景一社長は、サッカーJ1の大分トリニータなどを踏まえて「大分は観戦だけでなく、スポーツを通じた人づくりも盛ん。本音の熱い議論を楽しみにしています」とあいさつ。首藤誠一報道部編集委員が進行した。
キーノートセッションでは、J1川崎フロンターレで地域密着事業を実践した天野春果さん(現・東京五輪・パラリンピック組織委エンゲージメント企画部長)が、地域に愛されるプロスポーツクラブに必要なことについてアドバイス。「熱量」や「ユーモア」など体験を交えて説明した。
地域リポートでは、吉門恵美さん(大分フットボールクラブソーシャルアクション室)、牛尾洋人さん(日本デフビーチバレーボール協会理事長)、宮崎啓子さん(総合型地域スポーツクラブわっしょいUSAクラブマネジャー)、中山正剛さん(別府大短期大学部准教授)、小笠原順子さん(竹田市地域おこし協力隊)が取り組みなどを発表した。
出演者全員によるトークセッションがあり、日々の活動で大切にしていることや目標についてキーワードを発表。「みんなで」(小笠原さん)、「誰でも」(宮崎さん)、「逆風はぼくにとってグッドサイド」(牛尾さん)、「愛されて強いチームに」(吉門さん)、「軸を持つ・変化を恐れない」(中山さん)などを挙げた。
天野さんは「プロチームがあり、ラグビーW杯も開催されるなど大分は(スポーツを通じた地域づくりの環境が)そろっている」と指摘し、首藤編集委員は「スポーツには多様な力がある。スポーツで地域を元気にする先進県大分を目指そう」と締めくくった。