2025713日()

(1)第3回「地域で育む、学びの力」

多様な体験の場を

 地域の明るい未来を創造するための方策を探る―大分合同新聞社のミライデザイン宣言「ハピカム」第3回「地域で育む、学びの力」が24日、中津市片端町の市小幡記念図書館で開かれた。県内各地で体験や学びの機会を提供している若手リーダーや、学びの最中にいる高校生らが出演。地域で学ぶ意義や学びが地域に与える効果を確認し、地域を担う人材の育成や学びを通じた地域連携などについて議論を交わした。
(6月25日付朝刊に詳報掲載)

> (左から)開会式であいさつする長野景一社長、アドバイザーの上田英司さん、コーディネーターの首藤誠一編集委員
 開会式で大分合同新聞社の長野景一社長が「地域の未来を担う人材を育成していかなければならない。自然、歴史、文化などさまざまな素材を活用し、育った人が地域の魅力を高めていく理想のサイクルを回すため、地域の持つ学びの力を共有したい」とあいさつ。

 キーノートセッションでは、ボランティアコーディネートなどに携わるアドバイザーの上田英司・日本NPOセンター事務局次長と、大分合同新聞社の首藤誠一報道部編集委員が対談。地域での学びで身に付く力、多様な体験の場をつくる大切さへの理解を深めた。

 地域リポートでは佐藤陽平さん(臼杵市・ひとねるアカデミー代表理事)、中津東高校マーケティング部(中津市・成重さりな部長)、中村大悟さん(同・耶馬渓アクアパークインストラクター)、金成妍(キム・ソンヨン)さん(玖珠町・久留島武彦記念館館長)、高見大介さん(大分市・日本文理大学人間力育成センター長)が、携わる地域での学びの内容や効果について説明した。

 トークセッションでは出演者が、課題や将来の夢をキーワードを掲げながら議論した。課題についてのキーワードは「たいけん=たいへん」(佐藤さん)、「つながる」(金さん)、「仲間」(高見さん)など。「中津の活性化の力の一つに」(成重さん)、「地域愛×将来づくり」(中村さん)といった夢も掲げられた。

 上田さんは「大分にいる多様な人材が活躍できる地域になってほしい」とアドバイス。首藤編集委員は「地域で育む学びの力は、地域を育む学びの力でもある」と締めくくった。