2025426日()

【シゴト図鑑】中学校教諭 佐藤千春さん

佐藤千春さん
佐藤千春さん

 英語や国語などの教科だけでなく学校生活全般を指導し、幅広い仕事を担う中学校教諭。義務教育の仕上げ段階として学習の定着を図りながら、思春期の生徒たちの精神的なサポートにも情熱を持って向き合う。仕事への思いとは―。

■佐藤千春(さとう・ちはる)さん(26)
 竹田市久住中英語科教諭

PROFILE/
 竹田市出身。竹田高、福岡教育大教育学部共生社会教育課程(当時)卒。2021年、採用。久住中は初任校で、現在2年目。2年生担任、バレー部副顧問。中学校・高校教諭1種(英語)、司書教諭の免許を取得。

<勉強法>
 ALT(外国語指導助手)と交流し、ネーティブの英語に触れて技術向上につなげている。お互いに興味を持てる漫画など、身近なことを話題にしている。

<気分転換>
 友人に勧められ興味を持ったゴルフ。コースに出たら自然が豊かで楽しかった。打ちっぱなしで腕を磨くことも。

<こだわり> 
 教室に無駄なものが無いように片付け、学習環境を整える。生徒と一緒に掃除してきれいにしたり、締め切り期限が過ぎた掲示物などを片付けたりする。

<ワタシが中学校教諭になった理由。>
 元々人前に出るのは苦手だったが、中学の先生に背中を押されて英語弁論大会などに出るうち、自信を持って自分からアピールし、さまざまなことに挑戦できるようになった。高校生の時、異文化に興味を持ち、シンガポールやマレーシアへの海外派遣事業に参加。英語への興味が次第に高まり、英語教育に携わりたいと考えるようになった。
 大学は共生社会の実現について学ぶ学部。学内には留学生も多く、海外との交流を行う団体でインターンシップをするなど、国際的な経験を積んだ。卒業後、私立高で講師に。英語が苦手な生徒には、中学校の内容の復習から取り組ませた。「中学校時代の基礎が大事だと実感したことが、今の授業に生きている」という。
 久住中は各学年1クラスずつで、全校56人。本年度は2年生18人を担任している。英語の授業は1人で全学年を受け持つ。授業中は「失敗してもいい、とにかく声に出してみよう」と生徒に呼びかけ。英語嫌いをつくらないことがモットーだ。習熟度の違いに対応するため、ALTらを交えた複数での指導にも積極的に取り組む。
 「私は生徒と一緒に頑張るスタイル。努力している姿が見られたらうれしい」。小規模校は生徒が一人何役もこなし、リーダーとして活躍する場面が多いと感じている。クラスの生徒の変化に気づけるよう、話を聞く時間を持つことも心がけている。目標は、世界に挑戦する生徒を育てること。生徒が意欲的に学べる教室をつくるため、自らも努力の日々を積み重ねる。

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