ユネスコ無形文化遺産の「日田祇園」(国指定重要無形民俗文化財)が20日、日田市の豆田、隈・竹田両地区で始まった。21日まで。歌舞伎の一場面を題材に豪華絢爛(けんらん)な飾り付けをした山鉾(やまぼこ)が、悪疫鎮護などを願いながら巡行。町は威勢のいいかけ声と熱気に包まれた。
14日に開催を予定していた集団顔見世は悪天候で中止となったが、この日は全9基の山鉾が町内を巡った。
豆田地区では豆田八阪神社に4基の山鉾が集まり、神事の後、巡行を開始。笛などで奏でる日田祇園囃子(ばやし)に合わせ、山鉾を引いた。かけ声とともに方向転換する「腰切り」を披露すると観光客が写真を撮るなどした。
21日も両地区で巡行し、夜は山鉾をちょうちんで彩る「晩山(ばんやま)」がある。豆田地区は御幸橋に4基、隈・竹田地区は交差点「札の辻」に4基が集結し、クライマックスを迎える。