【ハニカムアートギャラリー】⑳片岡美子展

大分合同新聞
GXエデュケーション
【ハニカムアートギャラリー】⑳片岡美子展

ＧＸエデュケーション: 【ハニカムアートギャラリー】⑳片岡美子展
自然から感じる生命を表したアクリル画１９点; 2024/12/09(月) 03:00アート

片岡美子さん

　中学校教員を５５歳で退職し、画家として本格的な活動をしている県美術協会会員、片岡美子さんの作品が、大分市府内町の大分合同新聞本社常設コーナーのハニカムアートギャラリーに展示されている。１２月９日から１２月２０日まで。山など身近にある自然に感じた生命を描いたアクリル画１９点を展示、販売している。

▽作品の紹介
　草木は地球上にただ存在する。その姿を見て「美しい」「素晴らしい」と感じて絵を描けるのは人間だけ。その役割を果たしたい。
　自然の中で、自分が見て心が動かされたものに、命のつながりや自然の素晴らしさを感じて描いている。光の流れ、空気の流れなど目に見えないものまでも描きたい。
　実際には、その場には存在しないが、その光景の中で泳ぐ金魚をメッセンジャーとして表している。

▽作品を作る楽しみ、見る楽しみ

　県立芸術緑丘高校、県立芸術文化短大で絵を学んだときから、画家になりたいと憧れていた。その頃から、空を飛ぶ金魚を描きたいと思っていた。音楽家が音と言葉で人に思いを伝えるよう、画家として色と形で思いを伝えたい。
　ほかの人の絵から伝わってくる思いが、自分の思いと同じように感じるときに、とてもうれしくなる。先輩たちの絵にある表現の工夫などに学ぶことが多い。

▽これからの制作について

　中学校で美術教員をする中で絵をもっと取り組みたいとの思いが募り、退職した。県美展、大分市美展、東光会に出品し、年に数回開く個展に向けて制作している。九州以外でも個展を開き、多くの人に見てもらう機会をつくりたい。２５年５月に日出町大神のギャラリーＫＡＮ、同年１０月に別府市のギャラリー嶋屋で個展を開催予定。

　開場時間は午前９時から午後５時（土日祝日は休み）。最終日は午後３時まで。入場無料。　