【ハニカムアートギャラリー】⑰河野育代展

大分合同新聞
GXエデュケーション
【ハニカムアートギャラリー】⑰河野育代展

ＧＸエデュケーション: 【ハニカムアートギャラリー】⑰河野育代展
花や由布岳の油絵など２２点; 2024/10/22(火) 03:00アート

河野育代さん

　２０２１、２２、２４年日展に入選し、県美術展、東光会展への出品を続けている河野育代さんの作品が、大分市府内町の大分合同新聞本社常設コーナーのハニカムアートギャラリーに展示されている。１０月２１日から１１月１日まで。別府湾や由布岳などの身近な風景や花を対象にした油絵やミクストメディアなど計２２点を展示、販売している。

▽作品の紹介

　今回の小品は、展示に向けて制作した作品が大半。長い勤務経験のある日出中学校の図書館から見える別府湾の風景や、個展で訪れた由布市で描いた由布岳などを描いている。平和を求める気持ちが制作の根っこにあるという。

▽絵を描く楽しみ、見る楽しみ

　学校の先生に恵まれ、小さな頃から絵を描くことが好きになった。今では絵は生活の一部。ご飯を食べるような感じで、絵を描いているという。若い頃に出会った絵の先生からいただいた「和食、洋食、中華にもなんにでも合う豆腐のようになりなさい」というアドバイスを大切にしている。その意味を「豆腐の幅の広さ、懐の深さがある。それに加え、豆腐そのものは、壊れそうだけれども、しっかりと存在し壊れない」と受け止めている。

▽これからの制作について

　県美展、東光展、日展に向けて毎年制作している。古いものに対する慈しみの心が表れるような作品から、ハイバックチェアを中心としたコンポジションを楽しむ静物画などさまざまに取り組んできた。いろんな描画材料を試したいと意欲的。

　開場時間は午前９時から午後５時（土日祝日は休み）。最終日は午後３時まで。入場無料。

　こうの・いくよ　１９５６年生まれ。大分大学教育学部美術科卒業。小中学校の教員を勤め、２０１６年に定年退職。Ａｒｔ友の会代表、東光会会員、豊光会会員、県美術協会日洋彫工部別府支部長。日出町在住。　