先日掲載した雄城台高校同窓会の記事を読んだ同級生から、連絡があった。
なんでも娘さんが今同校の3年生で、体育祭でフォークダンスを踊るらしい。
「3曲目の曲名、何だっけ?」
同じ小学校にも通った友人の娘が、今や自分たちの母校に通い、しかも卒業間近の3年生だということにも少し感慨を覚えた。
が、それより先に頭に浮かんだ。
フォークダンス? 3曲目?
「オクラホマミキサー」と「マイムマイム」。妙に勇ましかったり、やたら可愛らしかったりする独特な曲名には覚えがある。
でも、3曲目?
私たちが高校3年生だったのは1995年、平成7年。まだそこかしこに昭和の香りが残っていた頃だ。
当時は、9月にあった体育祭から文化祭まで一連の学校行事をまとめて「9月祭」と呼んでいた。今は少し形が変わっているらしい。
男子は体操服。女子はなぜか体操服に制服のスカート。その格好で校庭に輪をつくり、男女で手を取り合ってフォークダンスを踊る。
今になって思えば、少し不思議な光景でもある。
けれど、あの年頃の高校生にとって、フォークダンスは体育祭の中でもちょっと特別な時間だった。
男子の手を取るのが恥ずかしかったり、女子に手を差し出すのに照れたり。好きな人が数人先にいるだけで、曲の進み方が妙に気になった人もいたかもしれない。
思い返してみると、踊りそのものより、その最中に交わした会話や、誰と手をつないだかの方が記憶に残っている。
だからだろうか。
3曲目が、どうしても出てこない。
ところが後日、友人が娘さんに確認したところ、現在踊っているのは「オクラホマミキサー」と「マイムマイム」の2曲だけだという。
あれ?
では「3曲目」はどこから出てきたのか。
当時は本当に3曲あったのか。それとも友人の記憶違いなのか。30年以上前のことだけに、今となっては私にも分からない。
記憶とは、どうも都合がいい。恥ずかしかったことや、どうでもいい会話だけ妙に残っていて、肝心なところはあやふやになる。
いや、もしかすると本当に「幻の3曲目」があったのかもしれない。
雄城台高校卒業生のみなさん。もし覚えている人がいたら、ぜひご一報を(笑)。
(衞藤知愛)