【Gateインパクト】感謝の気持ち、一編みに込めて 佐賀関大火の被災者らがキーホルダー製作

被災者たちが作ったキーホルダー=大分市佐賀関

 昨年11月に大規模火災に見舞われた大分市佐賀関の田中地区で、全国から届いた支援への感謝を形にしようと、住民が中心となって特産の魚を模したキーホルダーを製作している。
 名前は「関あじ・関さばホルダー」。アウトドアでも使われる鮮やかな「カラーコード」を編み込んで作られる。発案者は、同地区の近くに住む明(あかり)秀樹さん(75)。田中連合区復興事務局長の山田二三夫さん(70)に試作を見せたところ、「支援への感謝をこのホルダーで伝えよう」と提案があり、今年2月から製作が本格化した。
 作業には被災した住民だけでなく、復興を支えるボランティアらも参加する。週末に田中公民館で開かれているコミュニティーカフェ「関ばっくす」を拠点に、これまでに延べ約400人が携わり、800個以上が完成した。
 3月14日に同市白木の県漁協佐賀関支店周辺であった「関あじ関さばまつり」では、500個を来場者に無料で配布した。受け取った同市雄城台の小浦洋子さん(79)は「高校まで過ごした大好きな場所。ずっと応援したい」と話し、住民らの温かな思いをかみしめた。
 避難生活を支えてくれた企業や団体へ贈るため、今も有志による作業は続いている。色とりどりのひもを共に編むひとときが、避難生活でバラバラになった住民の心を再び結ぶ大切な機会となっている。

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 拠点になっているコミュニティーカフェ「関ばっくす」は、住民の渡辺忠孝さんが田中公民館に開設し、土、日曜日など限定で被災者にコーヒーなどを提供している。
 地区の復旧・復興が進められる中、地区外の市営住宅や民間アパートで暮らす被災者に気軽に地区に立ち寄ってもらおうと企画した。火災により自宅を失い、市営住宅や民間のみなし仮設などに移り、住み慣れた土地を離れて暮らす住民は少なくない。店名には「いつか佐賀関に戻ってきて(BACK)ほしい」との願いが込められている。「関あじ・関さばホルダー」の製作を通して近況を報告し合い、地元の絆を確かめ合うかけがえのないひとときとなっている。

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