【空襲の記憶】5月13日 佐伯防備隊と航空隊、米軍機の猛攻受ける

現存する佐伯防備隊の火薬庫=佐伯市鶴谷町

 豊後水道の防衛を担っていた日本海軍の佐伯防備隊と佐伯航空隊が、米軍機による猛攻を浴びた。
 佐伯防備隊の報告書「戦闘詳報」は、グラマン戦闘機の編隊から急降下爆撃と機銃掃射を繰り返し受けるなどし、朝から夕方までに延べ約240機の来襲があったと記す。庁舎、兵舎、倉庫など多数の建物が焼失・損壊した。
 同隊の死者は2人。戦訓として「防空壕(ごう)は人員防護の唯一手段」としつつ、「敢闘精神を減退」させる恐れもあり、この点に十分指導が必要と報告している。
 米軍はこの日、沖縄戦の支援を主な任務とする艦隊を九州沖に近づけ、空母から艦載機を発進させて九州各地の航空基地などに打撃を与えた。翌14日も攻撃は続いた。
 (各種資料を基に、1945年の県内の空襲被害を掲載します)

最新記事
危険業務従事者叙勲、大分県関係74人が受章
大分バス、一部路線で過大に料金徴収か
大分市で定時制通信制高校生の生活体験発表大会 津江さんが最優秀賞
ドローンサッカーW杯で日本代表が初代チャンピオン 大分県内の3選手が知事に報告
大分県警が科捜研職員らに聞き取り、DNA型鑑定業務「問題は認められなかった」 佐賀県警の不祥事受け実施