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202049日()

若手農業者、サトウキビ栽培に挑戦 アフリカンサファリのゾウの餌に

先輩農家からサトウキビ栽培のポイントを学ぶ岩尾親一さん(左端から2人目)と恒松敬章さん(同3人目)ら=17日、福岡県朝倉市
先輩農家からサトウキビ栽培のポイントを学ぶ岩尾親一さん(左端から2人目)と恒松敬章さん(同3人目)ら=17日、福岡県朝倉市

 別府市と日出町の若手農業者が、アフリカンサファリ(宇佐市安心院町)のアジアゾウの餌にする飼料用サトウキビ栽培に取り組む。耕作放棄地の有効活用と農家所得の向上、動物の飼料コスト削減を目的とした初めての試み。将来的には規模を拡大し、九州各地の動物園へ向けたサトウキビの供給拠点を目指す。
 アフリカンサファリによると、アジアゾウは5頭おり、サトウキビは大の好物。体調管理とストレス解消のため、おやつとして与えている。ただ県内で栽培している農家はないため、沖縄県などから製糖用のものを取り寄せているが、輸送コストが高く安定供給も難しいという。
 話を聞いた九州農政局が昨年7月から、耕作放棄地を持つ農家とのマッチングを開始。農業青年組織を通じて、農地活用を検討していた別府市の野菜・加工品農家恒松敬章さん(32)と日出町のミカン農家岩尾親一さん(34)が参画を申し出た。
 初年度は2人合わせて4・6アールで栽培し、1・5トンの生産を目標にしている。3月から試験的に作付けを開始する予定で、収穫したサトウキビは同施設が全て買い取る。
 2人は17日に福岡県朝倉市であったサトウキビ栽培の研修会に参加。先輩農家から適切な植え付け、収穫方法や害虫の対処法などを学んだ。常松さんは「栽培は少し大変そうだが、鳥獣害に強いと分かりよかった。新しい収入になれば」。岩尾さんは「実際に畑で教わり、具体的なイメージができた」と話した。
 サトウキビの年間消費量は5頭で60トン程度が見込まれるため、将来的には作付面積2ヘクタールを目指す。収穫量が安定すれば九州一円の動物園への供給も可能になる。同施設の神田岳委取締役副園長は「これまで飼料用のサトウキビはなかった。ゾウが喜ぶ姿が目に浮かぶ」と期待した。

※この記事は、2月18日 大分合同新聞 5ページに掲載されています。

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