大分合同新聞納涼花火シリーズ2019

大分合同新聞納涼花火シリーズ

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激戦に負けぬピッチを ラグビーW杯【切り拓け おおいた新時代】

第4部 芝との闘い

 新鮮な空気を流し、光合成に必要な光を与える。高さ約2メートルの大型送風機12基がフル稼働しているのはそのためだ。人工照明(グローライト)を当てたピッチはオレンジ色に輝く。
 大分市横尾の昭和電工ドーム大分は、専門の知識と技術を持った6人のグリーンキーパーが「芝」を管理している。試合のない日に専用機材を並べ、丹念に肥料を施し、ミリ単位で葉先を刈り込む。神経と愛情を注がなければ最良の状態には仕上がらない。
 ドームは2001年3月に完成し、翌02年のサッカーワールドカップ(W杯)では九州唯一の会場として3試合を受け入れた。施設はこの18年間で県民自慢のスタジアムに育った一方で、芝には致命的ともいえる構造上の日照不足に悩まされ続けてきた。
 ラグビーW杯で失敗は許されない。完璧なピッチの整備はホスト県・大分に課せられた命題でもある。

 大分県が全面的に芝を張り替え、今の状態に整えたのは昨年2月。ラグビーの国際試合を迎えるため、約8700万円の公費を投じた。14年から4年ぶりの改修だった。
 以前のように大きくはがれる場面は見られなくなった。昨年6月のラグビー日本―イタリア戦の後も大きな傷みはなく、サッカーJ1に昇格した大分トリニータの好成績もアシストした。
 過去の失敗が教訓として生かされた結果だが、ラグビーW杯では19日間で計5試合がある。しかも準々決勝は2日連続だ。激しいスクラムに耐えられるだろうか。
 「試合の勝敗をも左右する重要な要素になる」。大会組織委員会や国際統括団体ワールドラグビーの意見も踏まえ、県は人工繊維の上に天然芝を絡ませて強度を高めるハイブリッド芝の導入を決めた。
 事業費は約3億円。世界的なビッグイベントを開催する以上、「過酷な使用状況でも問題がないピッチが必要だった」。担当する県公園・生活排水課長の島津恵造(56)は説明する。

 真新しいドームのハイブリッド芝は、ニュージーランド―カナダ戦(10月2日)のW杯前日練習が“デビュー戦”になる予定だ。
 開幕まで約5カ月。芝を管理する雪印種苗大分スポーツ公園事務所長の高越克史(46)にとって、W杯は既に始まっている。
 「大会が終わった後も活用しなければならない。そのためにもまずは最高の舞台を整え、大分にやって来る選手も観客も最高のゲームを楽しめるようにしたい」
 =敬称略=

 ラグビーW杯を通じて大分の未来を探る年間企画「切り拓(ひら)け~おおいた新時代」。連載の第4部はスポーツ文化を下支えする芝に光を当てる。

【ラグビーW杯日本大会】
 9月20日~11月2日に国内12会場で開かれ、20カ国・地域の代表チームが計48試合を戦う。大分県では10月2~20日に準々決勝を含む5試合がある。
※この記事は、4月18日大分合同新聞朝刊1ページに掲載されています。

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