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大分市議会議長、慣例破り続投 ちらつく大役 波紋

全国の会長巡り最大会派・自民 市民不在の内輪もめ

 大分市議会(定数44)の野尻哲雄議長(68)が2年交代の慣例を守らず続投したことで、議会運営が波乱含みとなっている。最大会派・自民党に除名された野尻氏は、無所属で議会を代表する立場になった。同市の議長は全国市議会議長会の会長に就く予定。会派内では「大役の椅子」が絡んだ不満がくすぶり、議長不信任を求める声も漏れている。

異例の2年超え

 地方自治法は議長の任期を「議員の任期(4年間)」としている。同市議会では他の多くの議会と同様に、「多くの議員に経験を積ませる」(ベテラン議員)として2年交代が慣例だ。
 長らく自民党(阿部剛四郎団長、15人)から当選回数と年齢などを基準に選ばれている。2年を超えるのは故田島八日氏(1989年3月~93年3月)以来という。
 なぜ慣例を破ったのか。野尻氏は「志半ばの議会の活性化や権限強化をやり遂げたい」と語る。そこに透けて見えるのが全国市議会議長会の会長職への意欲だ。

昨年から根回し

 同議長会は全国792市と23特別区の議長でつくる組織で、全国知事会や全国市長会などと並び地方6団体と呼ばれる。政府要職者や国会議員らへの要望活動などを通じ、大きな影響力があるとされる。
 会長は西日本と東日本から交互に選び、今年6月からの2年間は九州の番。九州市議会議長会は昨年10月、大分市議会議長を推薦候補として承認している。
 過去、県内から会長を務めたのは宇都宮則綱氏(1943~46年)、岡董喜氏(46~47年)=いずれも別府市議会議長、故人=の2人だけ。野尻氏は大分市が初めて受けるため、昨年から県内外の市議会など各方面への根回しに奔走したという。

不信任におわす

 全国の会長と議長を兼任するにはそれなりの経験が必要となる。会派内には「新人議長が就くよりも」と続投を支持する声もあったが、出た結論は「理由はどうであれ、ルールを破るのは許されない」。議長の辞職願提出を拒んだ野尻氏に対し4日、全会一致で除名処分を決めた。
 この間、議長経験者が“再登板”する動きが浮上。当選を重ねてようやくたどり着ける議長への就任が遅れることに反発も出た。
 「野尻氏は会長職の誘致に汗をかいた。続投したい理由をきっちり説明するなど筋を通していたはず」。周辺の声からは、魅力的なポストを巡る熾烈(しれつ)な駆け引きがあったことも想起される。
 野尻氏は「除名決定は厳粛に受け止める。無所属の議長として大所高所から議会運営に携わりたい」と言う。ただ、自民のあるベテラン議員は「このまま『やむを得ない』で終わることはない」。辞めさせるため不信任動議の提案などをにおわす。
 一方、他の会派は冷ややかな視線を向ける。「議長は最大会派の所有物ではない」「行政ににらみを利かせるべき議会の重みを損なう」
 市民置き去りの名誉を巡る内輪もめはうんざりだ。 
※この記事は、3月17日大分合同新聞朝刊25ページに掲載されています。

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