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“俳優、そして芸人”岡村隆史の現在地「いつまでも『めちゃイケ』のカラーじゃいけない」

 ナインティナイン・岡村隆史(49)が、50歳を手前にして“俳優業”を加速させている。22日公開の話題作『決算!忠臣蔵』で俳優の堤真一とともにW主演を務め、来年からはNHK大河ドラマ『麒麟がくる』に出演する。映画の主要キャストは2010年公開『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡』以来9年ぶり、さらに大河ドラマは初出演とあって、その演技に大きな注目が集まっている。自身の代表番組『めちゃ×イケてるッ!』(フジテレビ)が終了してから1年半、“進化した岡村隆史”を感じさせた映画出演の経緯や演技にかける思い、そして“ナインティナインの岡村隆史”としての現在地など、その胸のうちに迫った。

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■映画オファーは即答OKも…W主演&難役に「驚きました(笑)」

 本作は、日本の冬の風物詩・忠臣蔵を“討ち入り予算”をテーマに描いた新感覚のエンターテインメント作品。岡村が今回演じたのは、赤穂藩筆頭家老・大石内蔵助(堤)を支える幼なじみの勘定方・矢頭長助。家臣たちの生活費や江戸までの往復旅費、討ち入りに必要な武具代など、討ち入り予算のあれこれを管理し、大石と関西弁で丁々発止のやり取りを繰り広げる。

 「映画は大好きで、オファーを頂いた時は即答でお受けしているので、今回も内容や配役を聞く前に『はい、やります』とお受けしたのですが、その後に『え、堤さんとW主演!?』『勘定方ってなに?』って驚きの連続で(笑)。映画の現場は、プロフェッショナルの職人さんが集まっている感じで、あのちょっと緊張感のある空気が好きなんです。最初はみんな距離感があるけど、撮影していくうちに徐々にしゃべるようになって、ええ感じになってきたなと思ったらクランクアップになる。そういうのも楽しいですよね」

 クランクインの前には、本作の中村義洋監督の『殿、利息でござる!』や『忍びの国』を見て“予習”していたが、「僕みたいな役者じゃない人間が、キャラやイメージを固めて現場に入ると、絶対に怪我をするので(笑)。監督に色を付けてもらって、周りに引っ張ってもらおうと思って。変なことをしても絶対にいいことがないので」と、特別な役作りをせずに現場入り。準備をしたのはただ一つ、勘定方に欠かせない“そろばん”の練習だった。

 「小学生の頃にそろばん塾に通ってましたが、大嫌いでした。親に『自転車を買ってやるから』と言われて、自転車に釣られて隣町のそろばん塾に通ったのですが、友だちが誰もいないからサボりだして、月謝を使い込んでゲームセンターとかに行ってたら親にバレて、そろばん塾と一緒に大好きだった体操教室もやめさせられました…。それ以来、そろばんがトラウマみたいになって、見たら嫌な気持ちがよみがえってくるのですが、今回は仕事なんで頑張りました(笑)」

■共演者たちと酒席で団結「男子ノリ面白かった。女優さんの前でカッコつけたり(笑)」

 本作で岡村が担ったのは、堤や濱田岳、妻夫木聡、横山裕ら名だたる俳優たちの“ツッコミ役”だ。「もともと、スクリーンの中では芸人よりも役者の方が笑いを作っていくほうがいいと思っていて。今回も堤さんがけっこうコミカルな感じだし、中村監督からも『ちょっと抑えめで』っていう演出があったので、僕はサポートみたいな役回りでしたね。その分、岳くんとかがコミカルな芝居で笑わせてくれます。監督の指示通りに顔の表情をちょっとずつ変化させたり、役者さんってすごいな~って思いました」。

 そんな共演者たちとは、撮影後に酒席で交流を深めていった。「堤さんは出番が多くていつも予定がパンパンだったんですけど、撮影が始まって1週間くらい経ったときに『きょう終わったら行く?』ってご飯に誘ってくれました。岳くんとか共演者もいっぱいで、熱い演技論とか芝居論になるかと思ったら、普通に楽しい話ばっかりでめちゃめちゃ面白かったです」。濱田とは別の日に立ち飲み屋に繰り出すなど、劇中の赤穂浪士たちのように舞台裏でも日々、団結力が生まれていった。

 「岳くんとは撮影が早めに終わった日の夕方4時くらいから飲みだして、8時くらいに撮影が終わった堤さんと合流したときには、僕らはもうベロベロで。そっから12時くらいまで飲んで解散したんですけど、帰り道で岳くんが『もう1件どうですか?』って。僕は遠慮したんだけど、岳くんは次のお店に行って…。でも翌朝には普通にスッキリしてましたよ(笑)。そういうのも映画の現場の楽しいところですよね。僕が先にクランクアップしたときも、堤さんや横山くんとおでん屋さんで食事して。横山くんは『寂しいですね』って言ってくれたんだけど、酔っ払ってたのか、おでんをボトボトこぼしてて(笑)。男ばっかりだったから、男子ノリが面白かったですね。たまに竹内結子さんとか女優の方が現場に来ると、みんなちょっとカッコつけたり(笑)」

 W主演を務めた堤とは共演シーンも多かった。映画『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』(2014)で共演していたが、“バディ”として間近で接した印象を尋ねると「僕みたいな役者じゃない人間に対しても、テストの時からしっかり向き合ってくれて、シーンごとに気持ちを盛り上げてくれるのを感じました。座長感がすごかったですね。差し入れもたくさんしてくれましたし」と敬意を払った。「ただ、差し入れといえば、(西川)きよし師匠もすごかったです(笑)。オーラというか雰囲気で持っていく。それをわかった上で監督も演出されていて、シーンが終わるときよし師匠にさりげなく近づいて『よかったですよ』ってささやいたり。そんなシーンを何度も見ました」。

■役者業との向き合い方、そして来年の“ナインティナイン30周年”の展望…

 来年の大河ドラマにも出演するなど、時代劇への出演が続いているが「大河の場合はちょっと役回りが違っていて、息抜き的な感じなのかなと。先に撮影していた映画のように抑えた感じで大河の撮影に入ったら、リハーサルで『ちょっとキャラが違います』って3人くらい監督が飛んできました(笑)」と違いを説明する。大河ドラマは撮影初日から“5時間待ち”という洗礼も受けた。セリフを完璧に覚えていったが、開始時間のめどが見えず、役作りの間違いを指摘されたことで焦ってしまい、「本番一発目でセリフが全部飛んじゃいました(笑)」。

 意外にも、今回の大河ドラマが岡村にとって初めての連続ドラマのレギュラー出演となる。これまでは「映画は決められた期間にバッと撮るけど、連ドラは長い期間だからレギュラーのバラエティーと並行になって、自分の中で整理がつかなくなる」と断ってきた。そのため、大河ドラマの出演オファーも、マネージャーから「どうしますか?」と確認されたが、岡村が「やろうと思う」と答えると、「やるんですか!?」と驚いたという。「自分の中で大河って想像もしたことがなかったけど、50歳を手前に声をかけてもらって、この先にこんな事があるかわからないと思って引き受けたんです」。

 “俳優・岡村隆史”の活躍も楽しみだが、お笑いファンは“芸人・岡村隆史”としての活動も気になるところ。『めちゃイケ』終了直前の2018年2月、ORICON NEWSで岡村にインタビューを行ったところ、「自分の中の何でも全力でやるという感覚は、常に磨いておこう」と語っていた。青ジャージを着ることがなくなった今、全力を傾けるのが演技だったのか。

 この質問に岡村は「いやいや、たまたまそういう機会が続いただけなんです」と首を横に振る。「いつまでも『めちゃイケ』のカラーじゃいけないと感じていたし、『めちゃイケ終わったらこんなもんかい』って思われるのもいやだったので、“次の岡村隆史”を見せていく必要性を感じていた。そんなタイミングで、この『決算!忠臣蔵』や大河ドラマのお話をいただいただけで。バラエティーじゃないし、初挑戦の時代劇ということで、新しい岡村隆史を見ていただくことになるのかなと考えました」。

 また、同じく当時のインタビューでは、岡村も相方の矢部浩之も「結成30年&2人の年齢を合わせて“99”になる2020年に、久しぶりにネタをやろうかな」と語り、ナインティナインファンを大いに喜ばせた。それから1年半が経過し、節目の年も目前に迫ってきたが、状況はどうなっているだろうか。最後の質問として聞いてみた。

 「マネージャーから『ライブするために箱押さえましょうか?』とか、いろいろ言われてるんですけど、箱だけ押さえてやることが決まっていないのはアカンから、ちゃんとやることを決めてから動こうという話をしました。僕が大河に入って忙しい、でも中途半端なものは出したくない。なので、応援してくださる方には申し訳ないんですけど、2020年にはもう間に合わないです(苦笑)。皆さんに満足していただける完成度の高いものをお見せしたいので、1年くらい待っててもらえないでしょうか。どっちにしろ、来年にやってもオリンピックに紛れてしまいますから(笑)。オリンピックが終わっても、活躍した選手のトークバラエティーとかが多くなるでしょうから、合間を見て海外旅行に行って充電しようかな(笑)。なので、まずは映画や大河ドラマを見て『岡村がんばってるな』と思っていただけたらうれしいですし、今後も新しいお仕事にも挑戦していきたいと思っています」

◆岡村隆史(おかむら・たかし)1970年7月3日生まれ。大阪府出身。1990年4月に高校のサッカー部の後輩・矢部浩之とナインティナインを結成。1992年「ABCお笑い新人グランプリ」、93年「上方お笑い大賞」受賞。俳優として『岸和田少年愚連隊 BOYS BE AMBITIOUS』で97年「ブルーリボン賞・新人賞」、『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』で2011年「日本アカデミー賞・話題賞俳優部門」を受賞。

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