【Gateインパクト】私的特撮研究(2) 体感型鑑賞法、季節の移ろいを特撮で

 「私的特撮研究」と題して始まりました本コーナー。2回目は「体感型鑑賞法」について、皆さまに特撮の魅力をお届けしていきます。

 さて、本題に入る前に読者の皆さまは特撮作品がどのくらいの頻度、期間、放送されているのかご存知でしょうか。例えば、日曜朝の「仮面ライダー」シリーズの多くは約1年間(もちろん例外となる作品もあります!)が目安。「スーパー戦隊」シリーズ(こちらはいったん終了しましたが)も同様です。

 私が特撮に初めて触れた(少なくとも自覚した)のは2000年。当時放送さていた「仮面ライダークウガ」、「未来戦隊タイムレンジャー」の両作品は同年1、2月からそれぞれ放映が始まりました。世間はいわば真冬で登場人物たちも冬服を身にまとっている訳です。

 そして春、夏、秋と季節は過ぎまた冬に。例えば先述の作品に照らすと、「クウガ」の主人公も第1話「復活」ではトレーナーとパーカー姿。夏になればTシャツとジーンズ、そして1年が経とうかという時には、緑のタートルネックセーター―を着ていました。

 ちなみに、この緑のセーターを着ていた第47話「決意」と第48回「空我」は大傑作です!
 
 いよいよ作品の最終版が迫り、1年間番組を応援してきた達成感と、毎週おなじみだった登場人物ともこれでお別れかというさみしさがこみ上げてきたものです。

 話はだいぶ遠回りをしましたが今回の主題は、「鑑賞法」。察しがついた方も多いかとは思いますが、私の提唱する「体感型鑑賞法」とはつまり、「物語と現実の四季が一致するように作品を観る」ということです。

 分かるようで分からない、そんな声が耳元まで届くような気がします。

 まず前提として、この鑑賞方法はリアルタイム視聴(リアタイ)には向かない方法です。各種動画配信媒体での実践をおすすめします。

 さて鑑賞方法ですが、実に簡単。例えば現実社会が10月ならば、鑑賞している作品の10月放送回を鑑賞するわけです。

 他番組の影響で休止など放送当時の番組構成事情を除けば、単純計算で月に4話を楽しむことができます。週1回の楽しみにするも良し、一気に視聴するのも良し。

 作品にどっぷり感情移入した後、一歩外に出てみると作品内と同じような四季の景色、温度、町行く人々の装いを感じることができます。まぁこの20余年で四季の感じ方も変わっているわけですが…。

 一点、この鑑賞法には注意点があります。それは「視聴している作品と同じ服装をすると、現実社会では浮く」ということです。ファッションの流行が変わっているので気をつけなければ。あくまで楽しむのは季節感、ということで。

 そうは言いながら、私自身は作中の服装をなんとかして自分の普段着に落とし込めないものかと思案しているうちに、流行のファッションにかなり疎くなってしまいました。

 ちなみにこの鑑賞法は特撮以外にもあらゆるドラマ、映画で楽しめる(と勝手に思っている)ので、映像作品を愛好する皆さま、ぜひ実践してみてください。

 第3回予告―
 特撮は悪を倒すのみにあらず。あらゆる作品内の出来事は、現実社会との共通点を感じさせる。実社会で起きた事象と作中の出来事を結びつけて作品を鑑賞すると、今までとは違った楽しみ方ができるかも。

 次回、「実社会とひも付け鑑賞法」

 お楽しみに。
    
 (富高萌南実)

 ・・・
 
 「私的特撮研究」では毎回、記者が特撮の何を楽しんでいるのか、どんな所に熱くなるのかを「個人の意見」として発信していきます。

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