九州7県を5日間かけて巡る観光列車「36ぷらす3」。運行開始から6周年を迎え、9月6日から一部の内装などをリニューアルして走行している。8月30日にあった報道関係者らを対象にした試乗会に参加してきた。
36ぷらす3は2020年10月に運行スタート。「九州のすべてが、ぎゅーっと詰まった“走る九州”といえる列車」をコンセプトに6両編成で走行している。曜日ごとにルートを設定し▽木曜 博多~鹿児島中央▽金曜 鹿児島中央~宮崎▽土曜 宮崎空港~大分・別府▽日曜 大分・別府~小倉・博多▽月曜 博多~佐世保―と各県を巡る。
今回、日曜ルートの試乗会に参加した。午前10時20分すぎ、真っ黒で重厚感のある列車が大分駅に入線。ロゴマークなどの金色の文字が高級感を漂わせる。
リニューアルした6号車は、以前は畳敷きの座席タイプだったが、ニーズの高い1~2人用の個室(全10室)に生まれ変わった。シートは各席でデザインが異なり、華やかな雰囲気となっている。
1人掛けの座席幅は広くて余裕たっぷり。個室ごとに窓が2カ所あり、車窓からの景色がより楽しめるよう工夫してある。通路と個室の間にはすだれがあり、プライバシーが確保されている。
6号車のリニューアルは内部だけでなく、他の車両よりグレードアップしたプレミアムランチを提供することだ。日曜ルートでは、大分市生石港町のイタリア料理店「リストランテ オオバ」が担当し、県産食材をふんだんに使った料理を特製のお重に詰めている。
この日は▽佐伯産かぼすサーモン▽県産タコのマリネ▽蒲江産ヒオウギ貝のソテー▽おおいた冠地どりのロースト▽奥豊後豚の自家製ロースハム―など、ボリュームたっぷりのランチが味わえた。上品な味で、見た目も美しく食が進む。オーナーシェフの大庭勝広さん(50)は「大分の食の魅力を伝えたい」と話していた。
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列車は、1、2号車と3号車の一部が個室、5号車は横並びの座席となっている。3号車は軽食や酒、グッズなどが買えるコーナーも。4号車は共有スペースで、「小倉織の風呂敷包み体験」(有料)など車内での催しをしている時間帯もある。
日曜ルートでは、途中で杵築駅と中津駅に10~15分ほど停車し、地元関係者が特産品の販売などをして歓迎してくれる。門司港駅(北九州市)では約80分の停車時間があり、下車をして周辺を散策するなどして楽しめる。
乗車から約6時間の博多駅までの列車旅。乗車前は「長いな」と考えていたが、撮影や取材をしているとあっという間に着いてしまった。車窓からの風景をゆっくり楽しむ余裕はなかったので、次回はプライベートで乗ってみたい。
日曜ルートの6号車の料金は大人1人3万1千円。他のルートは2万8千円から。専用ホームページから予約できる。熊本地震の影響で熊本県を通るルートは当面運休している。