2021年に大分市で起きた時速194キロ交通死亡事故の被害者遺族、長(おさ)文恵さん(60)が1日、同市東春日町のアイネスで講演した。弟の小柳憲さん=当時(50)=を事故で亡くした喪失感や、危険運転致死罪の適用基準の曖昧さに翻弄(ほんろう)された経緯を振り返った。
長さんは「弟が事故の衝撃で車外に放り出され、搬送時にうめき声を発していたと聞いたときは、その場で泣き崩れた。法定速度の3倍以上で走行しているのに過失運転で処理されることは許せなかった」と語った。
適用要件を明確化するため「数値基準」を盛り込んだ改正自動車運転処罰法が施行されることについては、「これまで高速度の事故に遭われた被害者遺族の思いがつながった結果だと思う。非常にありがたい」と話した。