サッカーのワールドカップ北中米3カ国大会は、日本が初戦でオランダと2―2で引き分け、過去準優勝3度の強豪との対戦で、貴重な勝ち点1を獲得した。頑張れ日本代表。ん? ニホン代表? ニッポン代表? どっちだ?
「日本」は「ニホン」なのか、それとも「ニッポン」なのか。6月16日の大分合同新聞23面に、大分市中央町のアイリッシュパブ「THE HIVE(ハイヴ)」に集まって日本VSオランダを観戦したサポーターたちの様子が載っている。文中に「終了間際に追い付くと、この日一番の歓声が上がり『ニッポン』コールが湧き起こった」とある。
まあ、そうだろう。こうした応援の際は「ニッポン」である。「ニホン」コールだとやりにくいし、力が抜けて応援にならない。
テレビ大分(TOS)の柴田真里アナウンサーに尋ねたところ、「もともとは『ニッポン』。ただ主流になっているのは『ニホン』。スポーツとかになると、ほぼ『ニッポン』です。どちらを使っても間違いではありません」。
TOSの藤村晃輝アナウンサーにも聞いてみた。「日本国内だけの話をするときは『ニホン全国では・・・』などと言います。ワールドカップとか世界に対するときは『ニッポン』って言います。入社した時にそう習いました」と言う。
2018年の大分合同新聞「子ども新聞」に「国の呼び名、ニホン?ニッポン?」という記事を見つけた。それによると「日本政府は2009年に『ニホン』も『ニッポン』も、どちらを使っても構わないと正式に決めました。どちらもよく使われているというのがその理由で、実は室町時代から、どちらの呼び名も使われていたことが分かっています」とある。
日本新聞協会発行の本「放送で気になる言葉2025」にはこう書いている。「日本の由来は『日のいずる本(もと)』だが、読み方は決まっていない。奈良時代の中国語『ジッポン』に由来する『ニッポン』が古く、やがて促音(そくおん)が脱落して『ニホン』の発音が生まれたとされる。平仮名が作られた当初は促音『ッ』や半濁音『ポ』の表記がなかったのが、その背景にあるという」
「ニホン」と「ニッポン」に、そんな長い歴史があったとは。