【Gateオリジナル・ミニコラム】先輩と後輩とわたし

 ▼休日のランチに寄った店で1人席に案内されると、隣の席から「おっ」と声がした。数年前に退職した大先輩と久々の再会。ご無沙汰しております、とあいさつしていると、奥の席にも見覚えのある顔があった。こちらは少し前に転職した後輩。「あれ、2人は何か関係があったやろか」
 ご一緒ですかと尋ねようとした矢先、先輩が後輩の方に振り向き、「あら、あなたもおったんか?」と一言。ものすごい、ただの偶然だったことが判明した。3人でひとしきり近況を話し、新しい名刺までもらうと、共通の話題はほぼない。「こんなこともあるんやな」と何度か繰り返し、そのまま別れた。
 入社したばかりの20年前なら、常にネタに困っていた「ミニ事件簿」に仕立てたはず。そう思い、それっぽい文章にしてみたが、立て続けに懐かしい顔に会った瞬間の驚きは、なかなかよみがえってこない。筆力が上がっていないのか、はたまた出来事のパンチが弱いのか…。先輩と後輩には申し訳ないが、後者であってほしい。(宮家大輔)

最新記事
賞味期限を3カ月以上過ぎたパン120個、給食で提供 宇佐市の2中学校
竹田市の水利施設「世界かんがい施設遺産」に正式認定 マレーシアで認定証など交付
大分県内の新型コロナ新規患者、10週連続で増加
大分市職員が酒気帯び運転、停職5カ月の懲戒処分に 信号柱に接触する事故、そのまま立ち去る
豊肥線の九州横断特急2本運休