【サンパウロ共同】ベネズエラで6月24日(日本時間25日)に発生したマグニチュード(M)7超の連続大地震から1カ月。死者数は政府発表で5300人超に上るが、行方不明者数は公表されておらず、被害の全容は分かっていない。当局による災害対策の不備や被災者対応の遅れも浮き彫りに。復興の道筋は見えず、市民の間には政府への強い不満が渦巻く。
「政府は国民を見捨てた」。首都カラカスで建物が損壊するなど甚大な被害に見舞われた地域に暮らす男性(58)は、共同通信の取材に憤りをあらわにした。余震や建物倒壊を恐れ、屋外で生活を送る日もあるが「何の支援もない」という。
大統領府周辺には治安部隊が展開するなど人員が手厚く配置されており、男性は「権力維持に躍起で市民は外に放り出されたままだ」と嘆いた。
カラカス在住の50代女性は「政権は責任を逃れるため行方不明者数を隠している。隠蔽体質は何も変わっていない」と批判。復興には他国の協力が不可欠だと強調し「数年かかると思うが、民主化と経済発展につなげてほしい」と訴えた。