クロスボウ3人殺害、死刑求刑

野津英滉被告(後部座席中央)=2020年、兵庫県警宝塚署

 兵庫県宝塚市の住宅で2020年、クロスボウ(洋弓銃)で母と弟、祖母の3人を殺害し、伯母を負傷させたとして殺人などの罪に問われた野津英滉被告(28)の裁判員裁判が15日、神戸地裁で開かれ、検察側は死刑を求刑した。「結果の重大性は言葉で言い表せないほど重い」と指摘した。判決は31日。

 弁護側は心神耗弱状態だったと主張し、完全責任能力の有無が争点になっている。

 検察側は論告で、発達障害による影響は大きくなく「完全責任能力があることは明らかだ」と主張。殺傷能力の高いクロスボウを立て続けに4人に発射したとして「極めて強い殺意に基づき残虐性極まりない」とした。

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