【独自】福島県の除染土、地方でも利用へ

首相官邸に運び込まれた福島第1原発事故に伴う除染土=7月

 東京電力福島第1原発事故に伴う福島県内の除染土の最終処分を目指すため、政府が9月から東京・霞が関の中央省庁約10カ所で再利用を進める工程表をまとめたことが21日、分かった。各省庁の分庁舎や地方の出先機関など、東京以外の地方でも再利用を検討する方針も示す。実施されれば地方での利用は初めてとなる。最終処分に向け、新たな有識者会議も秋ごろに設置する。

 政府は7月、東京・永田町の首相官邸の前庭で除染土の再利用を実施。中央省庁での利用事例を増やし、停滞する再利用に弾みをつける狙いだ。中央省庁では、経済産業省や外務省などの花壇や盛り土に使う。

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