特攻隊員の苦悩、演劇で描く

演劇「見上げる空の彼方に」の一場面

 太平洋戦争末期、知覧飛行場(鹿児島県南九州市)から特攻出撃した実在の隊員と婚約者の苦悩や別れを描いた演劇が9、10日、飛行場跡地の知覧文化会館で公演される。戦争体験者が減少する中、地元の劇団が特攻の事実を知ってもらおうと制作した。

 タイトルは「見上げる空の彼方に」。中央大在学中に陸軍への入隊を志願し、戦闘機のパイロットとなった福島県出身の穴沢利夫少尉(享年23)と戦時中に婚約した伊達智恵子さん(享年89)の残された手紙や証言を基に、南九州市の「劇団いぶき」が制作した。

 前売り券は一般2千円、高校生以下千円。劇団ホームページから購入できる。

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